

ファリス・アルルシュッド – リヤド
サウジアラビアで初めてお弁当や和菓子を作ったのはロワイダ・フアド・ウーダだ。ジッダを拠点に、フリーランスのグラフィックデザイナーとしての仕事の傍ら、5年前にInstagramで料理のビジネスを始め、ジッダで3回の料理教室と日本語レッスンを行っている。
ウーダはアラブニュースジャパンの取材に、2006年から日本文化を愛していると話し、日本人のマナーや献身的な姿勢に感銘を受けたという。彼女は『SMAP×SMAP』や『チューボーですよ!』など食べ物を紹介する日本のテレビ番組やドラマを見るのが好きだという。
ウーダは、15歳の頃からカラフルで美しいディテールの料理に惹かれ、料理と芸術への情熱を育み、本やYouTube、友人から日本料理を学び、ダル・アル・ヘクマ大学で日本語を学び、日本料理を詳しく知るのに役立つ日本人の友人を作ったと説明する。好きな料理はお好み焼き(キャベツのパンケーキ)であるという。
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彼女がアラブニュースジャパンに語ったところによると、初のオンラインショップ「サクラトピア」は、デザートを含む60種類以上の日本料理と韓国料理を提供するインスタグラム上のビジネスとしては最大規模であるという。ジッダでたこ焼きやお好み焼きを販売するのは、レストランにすら先駆けるものであり、また、大福やたい焼きなどの日本のデザートが食べられるのもここだけとなっている。
さらに、「ももち」という日本の大福だけを扱うお店もオープンした。幾度もの試行錯誤の末にレシピを完成させた彼女は、今では専門家を自認している。
『デスティネーション』誌や『デザイン』誌で取り上げられたことがきっかけで、お弁当を作り始めたと彼女は言う。お弁当作りはグラフィックデザインのようなもので、一つ一つのお弁当にメッセージが込められているというのが彼女の考えだ。道具を変えたり、食材を代用したりして日本のお弁当と同じようにしているが、お餅の材料は日本から輸入しているそうだ。
彼女のお弁当は、NHKワールドTVで昨年最も人気のあるお弁当として紹介された(BENTO EXPO第一特集)。彼女はサウジアラビアからの唯一の参加者かつ初優勝者となり、ロタナカリジャチャンネルのテレビ番組にも出演し、NHKワールドが着物姿で彼女のお弁当を紹介した。
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また、顧客から支持されており、他の人にも勧めてもらっているという。日本で同じ料理を食べたことのある顧客からは、大福そのもののような味がすると言われたとのことだ。また、食材を詳しく紹介することで、顧客にも作ってもらえるようにしている。
彼女の夢は、浴衣を着てMBCのような有名なテレビ番組で料理番組を持ち、独学による料理人としての経験を伝え、ジッダで自分の店を持つことだ。