
Clareto Monsorate & Faris Alrushud
ドバイ/リヤド:茶道家、太田宗達氏は、2021年4月から約2年間を海外で過ごし、日本の芸術や文化を広めるため海外に派遣する6人の文化交流使の1人に選ばれた。
同氏はヨーロッパとアジアで茶会を主催し、研究者とのイベントを開催する予定だという。
63歳の日本人は「過去30年間、茶道を通じてさまざまな講演、イベント、パフォーマンスを行ってきました」と述べた。
同氏は、お茶の専門知識に加えて、日本の伝統的なスイーツである「和菓子」に造詣の深いことでも知られている。
同氏は「和菓子とお茶は、ここ日本で最高のコミュニケーションツールだと思います。茶道では茶会ごとにテーマを決め、テーマに合わせて道具を用意します。私が学んだことを世界に届けることができれば幸いです。」
「日本の文化は、楽しみの要素である『食と娯楽』で構成されています。日本の茶道は、和菓子の茶道とお茶をたてる行為の茶道の娯楽によって確立されます。」
「私は科学者でもあるので、『科学・芸術・文化』をテーマにしたイベントを開催したいです。」と語った。
同氏は日本で非常に人気があり、全国のテレビ番組に頻繁に出演している。
多才な日本人は1957年に京都で生まれ、素晴らしい学歴の持ち主である。島根大学(農学部)を卒業し、京都工芸繊維大学院で工学博士号を取得した。
同氏は同志社大学特別講師・立命館大学国際関係学部非常勤講師、有職菓子御調進所老松主人を務めている。
また、日本の文化を保存するために、2008年から尽力し、取り壊しの危機に瀕していた京都の有名な学問所の有斐斎弘道館を救出した。
同茶人は文化交流使の役割を引き受け、日本の伝統的な茶道と海外での文化的支援を融合させた。
日本政府の文化庁は、2003年度から文化交流使の任命を開始し、以来、88カ国に143人、26の組織を派遣している。