タリク・アル・タカフィ
メッカ:預言者のモスクの貴重な写本を展示する展示会で、かつて聖地と呼ばれた街の豊かな歴史と学者の仕事が明らかになった。
研究と史料のためのキング・アブドゥルアズィーズ財団(ダラー)は、800年前に遡るものもある希少な遺物の数々を明らかにした。預言者のモスクでの希少な写本の常設展示の傍らで展示される作品の一部として、街の近くの谷や山で発見された「マダニ」文字の石碑文がある。
ダラーの公式スポークスマンであるスルタン・ビン・ハマド・アラワイルディ氏は、アラブニュースの取材に対し、「これは、異なる世代の学者が保存してきた宝物への奉仕の道の新たな一歩である。」と述べた。
「これは、我々が保存の責任を負う文化遺産の最も重要な側面の一つと考えられています。特に我々は前任者よりも多くの能力と専門知識を持っていますので。」
アラワイルディ氏は、この展示会は、預言者のモスクとその図書館への科学的な寄贈の重要性を強調するため、メディナにおける聖クルアーンとスンナの法典化の歴史をハイライトするものだ、と付け加えた。
図書館の起源を明らかにし、図書館を強化するためになされたサウジアラビアの歴史的な努力にも光が当たることになる。
アリンマ銀行が資金を投じ、ダラーと二聖モスク庁によって監修されたこの展示は、恒久的に来訪者に開かれたものとなる。
来訪者は、聖クルアーンの特別な原本、マダニフォントの展示、スンナの本からのオリジナル写本、預言者の伝記、メディナの歴史といったものを見ることができる。
また、この展示は数カ国語でのオンライン公開も予定されている。
これは我々が保存の責任を負う文化遺産の中でも最も重要なものの一つと考えられている。特に我々は前任者よりも多くの能力と専門知識を持っているためだ。
スルタン・ビン・ハマド・アラワイルディ(ダラーの公式スポークスマン)
アラワイルディ氏によると、展示されている最古の写本には、ヒジュラ暦578年(西暦1182年)に遡る預言者ムハンマドの言葉を解説した学術書「Ikmal Almuelim Bifawayid Sahih Muslim」と、伝統的なスンニ派の法思想の一つの宝庫である「Mughni ala Mukhtasar Al-Kharqi」の写本がある。
この展覧会の主催者は「この古代遺産を記録していくことに加えて、異なる世代、特に若い世代によって思い描かれるアラブとイスラムの知的生産およびイスラムの認知的な利益に再び焦点を戻すこと。」を望んでいる。
ダラーと預言者のモスク庁は、メディナを訪れるサウジアラビア人や外国人観光客のために常設の研究スペースを設け、アラブの歴史における写本の役割を強調するため、写本の保存、保護、研究者への情報提供において力を合わせている。
この展覧会は二聖モスクの歴史を法典化するという分野でのダラーの取り組みを増強するものでもある。また、同展示会は、マダニフォントの復活や、書物を通してメディナとイスラム教の歴史を広めるなど、同財団が市内で行っている最も重要な科学的プロジェクトも強調している。