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作家の村上氏がパンデミック中のリラクゼーションのためのライブジャムを開催

「不安な時期の今、少しでもリラックスしていただけたら」と村上氏(72)は、ボサノバとジャズの日本人有名演奏家を集めたオンラインライブショー「MURAKAMI JAM ~いけないボサノヴァ~」の司会を務める中で語った。
「不安な時期の今、少しでもリラックスしていただけたら」と村上氏(72)は、ボサノバとジャズの日本人有名演奏家を集めたオンラインライブショー「MURAKAMI JAM ~いけないボサノヴァ~」の司会を務める中で語った。
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15 Feb 2021 06:02:28 GMT9
15 Feb 2021 06:02:28 GMT9

東京:日本の作家、村上春樹氏には、パンデミック中のストレスや心配事からのリラクゼーションを必要とする人のための救済策 ――ブラジルのボサノバ音楽――がある。

「不安な時期の今、少しでもリラックスしていただけたら」と村上氏(72)は、ボサノバとジャズの日本人有名演奏家を集めたオンラインライブショー「MURAKAMI JAM ~いけないボサノヴァ~」の司会を務める中で語った。

『羊をめぐる冒険』や『ねじまき鳥クロニクル』などのベストセラーで知られる村上氏は、パンデミック中にもかかわらず、ランニングや執筆などの日常生活を維持しているが、普段のように世界を頻繁に旅することはできず、日本に留まっているという。

村上氏はラジオ番組で、コロナウイルス患者への偏見や差別を懸念し、ボサノバのリズムには癒しの効果があることに気づいたと語っている。

「人を癒し、親切心をかき立ててくれるのがいい音楽」と氏は語った。

日曜日に開催された約2時間のショーの中で、村上氏は、語り手が歌の中の形而上学的な少女との出会いの記憶を詳述する1982年の短編小説『1963/1982年のイパネマ娘』を、ゲストの村治佳織氏のギターの生演奏をバックに朗読した。

ショーは2月21日までオンラインで視聴できる。

村上氏の物語の中で音楽は重要なモチーフとなっている。氏は熱心な音楽愛好家、レコード蒐集家であり、音楽をテーマにした本も執筆している。

村上氏は大学卒業後、東京でジャズバーを経営しながら執筆活動を開始した。1979年のデビュー作『風の歌を聴け』に続き、1987年の恋愛小説『ノルウェイの森』が初のベストセラーとなり、若き文豪としての地位を確立した。

長い間、ノーベル文学賞の候補に上がり続けている村上氏は、現在、ほぼ隔月で「村上RADIO」という番組のDJとして出演しているが、公に出ない人物として知られており、人前に出ることは珍しい。

「僕が本当に存在するのかと疑う人もいれば、架空の人物だと思っている人もいる」と氏は語った。

AP

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