• コンテストでは、2つのグループに分かれた日本語学習者13人が日本語能力を披露した

アフシャン・アジズ

ジェッダ：在ジェッダ日本国総領事館は先日、日本とサウジアラビアの間の文化交流を育み、関係を強化するために、第2回日本語スピーチコンテストを開催した。

このイベントは、サウジアラビア日本留学生同窓友会（SAJGA）およびジェッダ日本人会による協力のもと、ジェッダのキング・ファハド公立図書館で開催され、語学力を披露し日本文化への理解を深めるための場を参加者に提供した。

開会式では、ジェッダのキング・ファハド公立図書館館長のアブドゥラー・アル・アフマディ博士と、SAJGAの著名な代表であるムニル・コジャ氏が、日本とサウジアラビアの間のより強力な二国間関係を育むうえでのこのイベントの意義を強調した。

コジャ氏はスピーチの中で、次のように述べて貴重な見識を提供した。「スピーカーの皆様には、人格形成における語学学習の大きなメリットを認識するようアドバイスします。このコンテストは、サウジ文化と日本文化の架け橋となるためのまたとない機会を提供するものです。出場者の皆様は、日本語で自分を表現することで幅広い感情を表すことができます。それにより、理解を一層深めるとともに、自国の文化との繋がりの確立を図ることができるのです」

コンテストでは、初級者と上級者の2つのグループに分かれた日本語学習者13人が日本語能力を披露し、会場に集まった活気ある日本文化愛好家らを惹きつけた。

上級者部門では、見事な堪能さを披露したラハフ・マトブリさんが優勝した。初級者部門では、優れた日本語能力を示したマリアム・アルアムーディさんとアフメド・タンマルさんが入賞し、その実力に対する正当な評価を得た。

マトブリさんはアラブニュースに対し次のように語った。「このコンテストへの出場は、自分の日本語能力を試し上達を評価するための良い機会となりました。最初は独学でしたが、後にオンラインコースに登録しました。実力が上がったので、日本語能力をさらに高めるために日本に行くことに決めたのですが、それが最終的にこのコンテストでの入賞につながりました」

「ニュースで日本が取り上げられることが増え、サウジ人の間で私が大切にしている日本文化の魅力的な面についての認知度が高まっているのを見て嬉しく思います。産業、商業、エンターテインメントなどの様々な分野に関して日本語に堪能なサウジ人として、自分の語学力を高め続ける責任を感じています。両国の利益のために日本の良さを広めることが目標です」

西田光貴・在ジェッダ日本国総領事代理は、来賓や参加者に対し心からの謝意を表明したうえで、他者の文化や伝統を理解することは調和のとれた世界という目標を実現する手段として重要であると強調した。また、コンテストの出場者らに対し、日本語能力を高め続け、在ジェッダ日本国総領事館とキング・ファハド公立図書館の間の協力のより広範な可能性を育むよう激励した。

スピーチコンテストの前には、ジェッダの日本人コミュニティーの代表者やサウジ人によるパネルディスカッションが行われた。サウジの人々にアピールする日本文化の様々な側面が議論の中心となり、日本とサウジアラビアの文化的類似点が話題に上った。パネリストらは自身の個人的体験や、そこから引き出さた、日本語やアラビア語の最も効果的な学習法に関する見識についても語った。