
【ロンドン時事】英王室の所蔵品を管理するロイヤル・コレクション・トラストは11日、日本にゆかりのある品々をバッキンガム宮殿で展示すると発表した。期間は2020年6月12日から11月8日まで。英王室と日本の皇室や江戸幕府の400年を超える交流の一端が披露される。
展示では、17世紀前半に江戸幕府の第2代将軍徳川秀忠からイングランド国王ジェームズ1世に贈られた甲冑(かっちゅう)などが一般公開される。さらに、17世紀後半の女王メアリー2世が収集したとされる有田焼の色彩豊かな磁器、1953年にエリザベス女王の戴冠式に合わせて昭和天皇が贈った化粧箱も展示される予定だ。
英王室の日本関連の展示はこれが初めて。英王室は個人としては世界最大級の美術品の所蔵で知られている。
鶴岡公二駐英大使は「日英両国の皇室・王室は長年にわたって素晴らしい関係を築いてきた」と指摘。学芸員を務めるレイチェル・ピート氏は「展示品の多くが初めて公開されるものだ」と意義を強調した。
JIJI Press