
イェーダ・アル・メジャーシュ
リヤド:サウジの芸術家は、先駆者であった父親の跡を継ぐため、父が開発して自分の作品に使っていた絵画技法を継承し、さらにそれに独自のタッチを加えている。
ナジュラ・ムハンマド・アル・サリーム氏は、サウジアラビアの現代アートシーンの創始者の一人である、故ムハンマド・アル・サリーム氏の娘だ。
彼の芸術は、太陽の力とその自然への影響を伝える色調と技法を使い、砂漠の実体とその形の表現を探求した。
ナジュラ氏によると、彼女はホリゾント主義スタイルの絵画を専門としており、それはアラビア語の単語と組み合わせた水平線と砂漠の要素を具現化したものだという。その結果として、彼女の作品は、エレガントで立体的な映像美を引き立てる滑らかな線が特徴となっている。
アル・サリーム氏は最近、リヤドのテュライフ地区で個展 「祖国の起源(Origin of a Homeland )」 を開き、またリヤド王立委員会とディルイーヤ・ゲート開発局から作品展示の要請を受けた。これらの作品には、サウジアラビアの文化的・歴史的な建造物が描写されている。
「父は、特に芸術において、私の最初の師匠であり、私の人生のすべてに影響を与えた最初の人です」と彼女はアラブニュースに語った。「父のスタイルは、私にとって非常に興味深いものでした」
父の行ったキングファハド国立図書館への寄付に対し最近敬意が寄せられ、またノール・リヤドフェスティバルで彼の作品を一点展示する要請を受けたという。彼女は、フェスティバルの開催までどの作品が選ばれたのか誰も知らなかったという。また、彼女はより多くの美術館があちこちにできてほしいと語り、地元の芸術家たちに対し、自分たちで技術を磨くだけでなく、才能のある芸術家の作品を見るよう奨励した。
「美術館の貴重な宝物である芸術作品を誰もが、特に、新世代の人々が見られるように復活させるべきです」
国民には、国際的に評価される芸術作品を提供する責任があります、と彼女は付け加えた。