
丸紅は14日、出版大手の講談社、集英社、小学館との間で、小売店に書籍を届けるための新会社を年内に設立する協議を始めたと発表した。書籍の取り次ぎはトーハンなどの大手が高いシェアを持っており、出版社自らが参入するのは異例。新会社は3社以外の出版社の書籍も扱う。
書籍取次業者を中心とした従来の流通システムは、返品が多いのが課題だった。このため、新会社では人工知能(AI)で需要を予測し、流通の流れを正確に把握。返品を減らして損失の軽減を目指す。アパレルなどで使われている無線ICタグも導入し、在庫管理や万引き防止に活用する。
JIJI Press