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日本人女性、独自のハラール化粧品ブランドを世に出す

富士山を背景にした商品画像
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25 May 2021 06:05:07 GMT9
25 May 2021 06:05:07 GMT9

ネイダー・サモウリ

大阪:日本人は品質の高い製品を求め、こだわりの天然素材を使用することで広く知られている。このたび日本製の高品質ハラール化粧品が誕生した。

オーガニック素材を使った「VKSARA(ブイケイサラ)」は、日本で初めてハラール認証を取得した美容液だ。在日ムスリム・コミュニティー、できれば湾岸諸国での販売を目標に開発された。

「以前はアロマサロンを経営していました。当然ながら時がたつにつれ、多くの女性が肌に悩みを抱えていることに気がつきました。そこを頭に入れて、私は自分の気づいた問題を解決すべく天然素材を使った化粧品を作ることにチャレンジしました」とプレジールの中野由美子社長は語った。プレジールとは中野社長がハラール化粧品を世に出すため設立した会社だ。

VKSARAは、ジャパン・イスラミック・トラストの認証を受けたハラール化粧品ブランドでオーガニックでもある。VKSARAはノーベル賞を受賞した「フラーレン」など高品質原料を使用したオールインワン美容液だ。年齢を問わず、女性はもちろん男性の美肌まで維持するため開発された。ハラール認証を受けるとは、美容液にアルコールや豚コラーゲンが一切含まれていないということだ。ツヤ肌や潤いなど6つの働きがこのアンチエイジング美容液に組み込まれている。

ジャパン・イスラミック・トラストのアブドゥル・ワヒド氏からハラール認証書を受け取る中野由美子社長

「ムスリムのお客様とお会いすると、彼女たちが日本でハラール化粧品を見つけるのにいかに苦労しているか実感します。日本の化粧品のほとんどに非ハラール成分が使われているからです。そこで、この問題を深く掘り下げて、肌にやさしい天然成分を使ったハラール化粧品をどうやって作るか考えるようになりました」と中野社長は語った。

「当初は在日ムスリム女性向けに開発しました。でも自分の美的魅力を最大限に引き出したいと思う日本人女性など、誰もが使える製品です。小さなお子様でも大丈夫です」と付け加えた。

ムスリム女性と日本人女性は一般的に、美的感覚が深い部分で共通している。どちらも、派手ではなく控えめな服装をし、大っぴらではなくさりげなく自らの美しさを外に見せる。プレジールは日本人とムスリム女性の根本的に共通する考え方を理解し、日本の高度な技術を活用することでその感性に応えている。

「サラと名付けたのは、かわいい響きのあるアラビア語の名前だと思ったからで、人気のある名前でもありますし、『貴婦人』という素敵な意味もあるからです。サラは日本人女性の名前でもあるんですよ」と中野社長は説明した。

さらに中野社長は、湾岸諸国の市場、特にドバイで自社製品が受け入れられるよう望んでいる。なぜなら、ドバイの人々が日本製品を高く評価しているのを理解しているからだ。

「しかし、ハラールの問題だけでムスリム女性が弊社の化粧品を使えないとしたら、とても残念だと感じたのが大きな理由の1つです」と中野社長は語った。

フクオカ・エイイチ氏は、日本市場に特化した美容業界コンサルタントで中野社長の化粧品販売をサポートしている。フクオカ氏は、社長のビジョンに魅力を感じた経緯を次のように表現する。

「切実なニーズを満たさねばという社長の使命感と、ムスリム女性というニッチ市場にサービスを提供するというユニークな手法に魅力を感じました。プレジールは主にムスリム女性を対象としているので、まずは日本に暮らすイスラム教徒のコミュニティーとのコミュニケーションの取り方から調査を始めました。一般的に、日本人はイスラム教の教義やハラールを理解しておらず、豚やアルコールを使った成分のことを気にしません」

オータニ・ヨシヒト氏も当事者の1人で、昨年11月にプレジールに入社した。海外市場の専門家として国際戦略を担うリーダーだ。ドバイで自分の会社を経営しており、これまで5年間日本製品を湾岸諸国や世界中に輸出するのに貢献してきている。

「ドバイのお客様のほとんどは、日本製品に興味があると思われる地元の方々です。ハラールのマークが付いているので、ドバイのお客様にとり非常に安心でき魅力ある化粧品です」とオータニ氏は語った。

ハラールブランドを立ち上げるという中野社長の独創性は、日本人の完璧主義とイスラム教の価値観を融合させ、確実にユニークな結果を生み出した。人間社会は再び、多様性と相互利益がもたらす美しさに気付かせてくれている。

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