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トルコが女性を暴力から保護する措置を発表

エルドアン政権は、女性の保護に力を注ぐことは変わらないと表明していた。(AFP)
エルドアン政権は、女性の保護に力を注ぐことは変わらないと表明していた。(AFP)
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04 Mar 2022 10:03:17 GMT9
04 Mar 2022 10:03:17 GMT9
  • この計画の下では、執拗なストーカー行為は懲役刑とすることができ、暴力の被害者である女性には無料で弁護士が割り当てられる

アンカラ:トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が金曜、女性に対する暴力を抑制するための一連の措置を発表した。同大統領は1年前、女性を暴力から保護することに関する欧州の画期的な条約からトルコを脱退させていた。

エルドアン大統領は、計画されている司法改革を通して「故意の殺害、意図的な傷害、拷問、虐待」行為が女性に対して行われた場合の刑期を引き上げると述べた。また、元あるいは現在の配偶者に対する犯罪や脅迫の最低刑期も引き上げるという。

この計画の下では、執拗なストーカー行為は懲役刑とすることができ、暴力の被害者である女性には無料で弁護士を割り当てると、エルドアン大統領は述べている。

さらに、加害者は裁判中に善行を示すだけではなく、「具体的な反省の色を見せない限り」、減刑の恩恵を受けることはできないと付け加えた。

昨年、エルドアン大統領はトルコをイスタンブール条約から脱退させ、抗議と国際的な非難を巻き起こした。トルコは10年前、自国最大の都市の名を冠したこの条約へ最初に署名した国だった。

エルドアン大統領のイスラム指向の政党の一部の幹部は、この条約は離婚を奨励し、伝統的な家族単位を損なうものであり、トルコの保守的価値観と矛盾していると主張して、条約の見直しを提唱していた。また、同条約は同性愛を助長するとの批判もあった。

エルドアン政権は、この条約から離脱しても、女性の保護に力を注ぐことは変わらないと表明していた。

女性権利団体「We Will Stop Femicide Platform(女性の殺害を止めるプラットフォーム)」によると、トルコでは今年に入ってから合計72人の女性が殺害されている。また、2021年には少なくとも416人の女性が殺害され、その他にも数十人が不審な状況下で死体が発見されたという。

エルドアン大統領は、この改革は間もなく議会に提出され、承認されるだろうと述べた。

AP

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