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紅海映画祭がアラブとアフリカの映画を支援する1000万ドルの基金を発表

サウジアラビア国民は紅海基金に応募して短編映画を支援できるようになる(提供写真)
サウジアラビア国民は紅海基金に応募して短編映画を支援できるようになる(提供写真)
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16 Jun 2021 09:06:08 GMT9
16 Jun 2021 09:06:08 GMT9
  • 11月12日から15日まで紅海国際映画祭(RSFF)で開催される紅海スークプロジェクトマーケットでは、2万5000ドルと10万ドルの紅海開発賞とプロダクション賞を目指してプロジェクトが競い合う

ジェッダ:紅海映画祭財団は、3750万サウジアラビア・リヤル(1000万ドル)の基金を発表した。この基金は、アラブ世界とアフリカの監督によるプロジェクトを支援し、新しい世代の映画製作者を誕生させるとともに、既存の作家たちが作品を脚本からスクリーンに映し出すことをサポートするものだ。

紅海基金は、初年度に100以上のプロジェクトを支援し、フィクション、ドキュメンタリー、アニメーションの長編映画やエピソードコンテンツをサポートすることで、映画制作者に画期的な変化をもたらす。

また、サウジアラビア国民は紅海基金に応募して、開発・制作中の短編映画の支援を仰ぐことができる。

紅海国際映画祭のアーティスティック・ディレクターであるエドゥアール・ワイントロップは、「アフリカやアラブの映画の発展を支援することは、非常にエキサイティングな責務です」と語る。

「それこそが、厳選された映画やエピソードコンテンツの制作の各段階で、紅海基金が行うことなのです。アラブ世界とアフリカにおける映画の開発、制作、ポストプロダクションを支援するために、最高1,000万ドルの助成金を100件以上提供することで、紅海基金は、完全に変容しつつある映画を支援します」

紅海基金は、11月11日から20日まで、ジェッダの歴史的な下町であるアルバラッドで開催される第1回RSFFをはじめとする、地域の映画部門に対する同財団のコミットメントの一環として設立された。

本映画祭では、この地域のマーケットプレイスであり、産業のハブとなる紅海スークが開設される。紅海スークでは、アラブやアフリカからの20以上のプロジェクトのピッチセッションを行うプロジェクトマーケットや、フィルムインプログレス・ワークショップなどが行われる。

紅海基金に応募したプロジェクトは、自動的に紅海スークの対象となる。

各プロジェクトは、11月12日から15日までRSFFで開催中、紅海基金からのそれぞれ2万5000ドルと10万ドルの紅海開発賞とプロダクション賞を目指して競い合う。

また、11月12日から15日までRSFFで開催される紅海スーク・フィルム・イン・プログレス・ワークショップでは、選定された各プロジェクトが3万ドル相当の紅海ポストプロダクション賞を目指して競い合う。

RSFFマネージング・ディレクターのシバニ・パンディヤは、「過去20年間、アラブ・アフリカの映画産業が成長し、繁栄していくのを見てきました」と語る。

「基金と紅海スークは、今年の11月にプロジェクトマーケットとフィルム・イン・プログレスの映画ワークショップを開始することで、アラブ・アフリカの映画ビジネスが国際市場にさらに大きなインパクトを与えるためのサポートを提供します」

紅海スークでは、パネル、ネットワーキングイベント、ワークショップ、ブースなど、国際的な映画コミュニティとエキサイティングな新しいサウジアラビア市場とをつなぐイベントも開催される。

紅海基金は7月21日まで募集しており、アフリカやアラブの監督のプロジェクトを支援するため、世界中からの応募を受け付けている。

紅海基金は、大きく3つのカテゴリーに分かれている。1つ目は開発助成で、実写、エマージングメディア、アニメーションのプロジェクトを、トリートメントから制作可能な脚本やコンセプトへと発展させる、大胆でクリエイティブな監督らを支援することを目的としている。この基金は、アラブ、アフリカ、サウジアラビアの監督のプロジェクトで、監督とプロデューサーを擁するものを助成開発する。

2つ目のカテゴリーは「紅海基金 – プロダクション」で、制作中のプロジェクトを対象に、撮影のあらゆる側面をサポートすることを目的としている。脚本、監督、プロデューサー、出演者、スケジュールが確定している制作段階のプロジェクトが対象となる。チームは新人でもベテランでも構わないが、映画制作の経験があることが条件だ。

最後のカテゴリーは「紅海基金 – ポストプロダクション」で、これは、長編プロジェクトのポストプロダクション全般を支援するものだ。ラフカットの準備が整った後、映画監督が映画を完成させ、配給や展示に向けて準備することを支援する。チームは、新人でもベテランでも、映画制作の経験が証明されていれば適格である。

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