






ダイアナ・ファラー
ドバイ:ドバイの最新アートアトラクションは、日本をモチーフとしている。想像と変化に富む光を駆使したアートインスタレーションの作品展だ。
この「インフィニティ・デ・ルミエール(光の無限性)」展は、「ファン・ゴッホ『星月夜』」、「夢のような日本『浮世絵』」、そして「ヴァース(詩)」で、合わせて62分33秒の展示だ。
この日本アートショーは、デニー・ローズ・スタジオ制作による。来場者が夢のような空間へ足を踏み入れると、そこには辺り一帯に19世紀の日本の詩的な美しさが漂い、北斎の画がうっとりするような風景や海の躍動感と切れ目なく融合する。それらが鮮やかで力強いバーチャルリアリティーの作品としてまとめ上げられている。
「夢のような日本」は、ファン・ゴッホがジャポニズムに魅了されていた事実に因み、ゴッホに捧げられたメインの展示物と共に展示される。デニー・ローズ・スタジオ制作によるこの作品はL.フリゴラ氏、C.ペーリ氏、S.カルッバ氏、P.シウチ氏によるもので、日本の19世紀の芸術、文化、伝統が当時の有名な芸術家たちに広く及ぼした影響に敬意を表している。
この展示作品は11分55秒で、総数240点の絵と革新的なデジタル技術を駆使し色鮮やかなイメージに作り上げられている。
「夢のような日本」の制作に費やされた時間は延べ1000時間に及ぶ。
作品「ファン・ゴッホ」は、制作をジャンフランコ・イアンヌッツィ氏、レナート・ガット氏、マッシミリアーノ・シッカルディ氏が担当し、35分28秒の作品となっている。これも163点の絵を使っている。
3つめのアートインスタレーション「ヴァース」は、トーマス・ヴァンツ氏が手掛けた15分の作品で、これは絵を一切使わずにデジタルだけで創作している。
ドバイ文化芸術局(ドバイ・カルチャー)長官のシェイカ・ラティファ・ビント・ムハンマド・ビン・ラシド・アル・マクトゥーム氏が、6月28日に「インフィニティ・デ・ルミエール」展の除幕式を行った。式典には、在アラブ首長国連邦日本国大使の中島明彦大使も出席した。
美術館は7月1日からドバイモールで来場者に公開され、チケット価格は大人100ディルハム(3000円)、13歳未満の子供50ディルハム(1500円)だ。