
ハムス・サレハ、ドバイ
YouTubeに1,360万人のチャンネル登録者、Instagramに600万人を超すフォロワーを持つ、イラク人ブイロガーのノア・スターズは、ソーシャルメディアを「ほぼ完璧」と考えていることを皆さんは期待するかもしれない。しかし、映画、ゲーム、音楽、動画に特化したドバイのイベント「On.DXB」で木曜日に行われたトークショーにおいて、彼女はしばしばソーシャルメディアのオピニオンに充満する「理想主義」を「現代の嘘」と表現した。
「おそらく実際に、(それゆえの)問題がもっとたくさんあります。ソーシャルメディアの人たちは、あらゆる汚点が拡散されるので、大きな不安感を抱えていると思います」と彼女は語った。
多くのソーシャルメディア・インフルエンサーと同様に、ノアは攻撃的なコメントや否定的なコメントの的となってきたが、それらに対処することを学んだと話している。
「最初にソーシャルメディアを始めた時には、ショックを受けました。私は『わぁ、一体誰なの?なぜそのようなことを書くの?』と言ったものです。しかし5年も経つと、たとえ人がどのようなコメントや発言をしても、それらに対する免疫ができるようになります。それは、自分自身のことをより理解し始めるようなものです」と彼女は話した。
彼女は、「情熱」を元にキャリアを築いてきたこと、つまり常に仕事を楽しめていることが、どれほど自分にとって重要であるかを説明した。「それは、なにか新しく他とは違うものを伝えるという、私が毎日体験している挑戦です。私は、この同じ情熱を持って、5年間目覚め続けてきました」と、ノアは聴衆に語った。
そしてこの話の前に、ソーシャルメディアの危険性について警告していたにもかかわらず、それでもソーシャルメディアは、アラブ人女性に対する認識を変えたパワフルなツールであることをノアは強調した。
「数年前、ロサンゼルスに行っていた頃、イライラする、あるいは気分を害することさえあるような質問を数多くされました。今では、私たちが強く、教養のある中東の女性であることが理解されています。私たちは、西側諸国のメディア番組に出てくるような中東の女性像とは異なります。今では、『あなたたち、着こなし方をよく知っているね』と言われます。そういうわけで、ソーシャルメディアが大きく変えてくれたのです」と彼女は話した。
ノアはシリアで育ち、トルコとアメリカに住んでいたことがある。その多文化のバックグラウンドが彼女の人格を形成したと、彼女は考えている。
「私の行くあらゆる国が、私の中のなにかを変えます。もちろん私のルーツはイラク人で、それを誇りに思っていますが、おそらくこれらのミックスが、私を際立たせているのだと思います。そしてその特異性が私の成功の源です」と彼女は語った。