



ラシッド・ハッサン
リヤド:1,200台以上のクラシックカーや希少車を集めたユニークな展示会「リヤド自動車ショー」が、リヤド北部郊外の町ジャナドリヤに数千人のファンを呼び込んだ。
リヤド・シーズンの提供するさまざまな活動や娯楽ショーの1つであるこのショーは木曜、同シーズンの総責任者を務めるトゥルキ・アルシェイク総合娯楽局(GEA)長によって、公式にその幕が開けられた。
ショーは11月26日まで開催される。開催中は午後0時~午前0時まで、新型車や希少な車、歴史的なクラシックカーなどが展示されると、GEAのプロジェクト・コーディネーター、バセム・アルマドファーはアラブニュースに語った。
ショーの初日にはブラジルのサッカー選手ロナウジーニョがアストンマーチンの「ラピードAMR」を購入し、この展示会での自動車購入者第一号として大きなニュースとなった。
ショーに出展している有名メーカーの中には、空飛ぶ車のメーカーPAL-V、英国の象徴的なアストンマーチン、イタリアのフェラーリ、フランスを代表するブガッティなどが含まれる。そしてひときわ注目を集めたのが、「GFGカー2030」である。
アルシェイクによって公開されたこの未来的な電動自動車は、土曜日にショーの中でオークションにかけられ、320万サウジアラビアリヤル(854,489ドル)で落札された。
この黒と緑のスーパーカーはリヤド自動車ショーのため特別に作られたと、GEAのあるコーディネーターは述べた。
「世界に1台しかないこの車のアイデアは、サウジのビジョン2030と、そのあらゆる分野における成功から発想を得たものです」と、GEAはツイートした。
会場を訪れる数千人の来場者は、グローバル・オートサロンの集めた数々の自動車やその他の大型車両を見学することができる。
希少車の揃うこのショーを訪れたアーメド・ジャマルは、アラブニュースに対し次のように語った。「特にこの自動車ショーが目当てでジッダから来ました。私は自動車ファンです。ジャガー・ランドローバーの高級車ブランド、ジャガーでもう5年働いています。私にとってこのショーは夢のようで、おそらくこの地域だけでなく世界で最大の自動車ショーだと思います」
アストンマーチンでセールス・マネージャーを務めるモハメッド・チャアラニは、「信じられない数の自動車を集めた、驚くべきショーです」と述べた。
「アストンマーチンも数台の特別な車を展示しています。その中には、美しさ・豪華さ・運転動力学の原則に基づいて新しく作られたアストン初のSUV、DBXもあります」
PAL-Vのマルコ・ファン・デン・ボッシュ西ヨーロッパ担当副社長兼CCOは、「(PAL-Vは)完全な機能を備える自動車とジャイロプレーンを組み合わせた、初めての空飛ぶ車です」と述べた。
「この車は交通状況に応じて飛行と運転の選択肢を提供することができます。離陸には短い滑走路が必要ですが、2つのエンジンで安全に飛行することができます。万が一片方のエンジンが故障しても、もう片方のエンジンを使えます。パラシュートのように浮かぶこともできます」
「自動車からジャイロプレーンへの変形にかかる時間は3分です」と、彼は付け加えた。