

アミン・アッバス
ドバイ:日本の監督でシナリオライターの佐藤懐智氏の最新作は『リック・アンド・モーティ』の短編『侍と将軍 パート2』である。『侍と将軍 パート1』の続編だ。
佐藤氏はアラブニュース・ジャパンに対し、2010年11月頃から『侍と将軍』の製作を開始したと語った。それ以前には、アダルトスイムで放映された短編、『やきごて』や『リック・アンド・モーティ』シーズン3のプロモーション動画、『ギアヘッド』などを手がけてきた。
「最初に『侍と将軍 パート1』をアダルトスイムと共同制作したプロダクション I.G. USAから、次の作品をスタジオDEENと共に作ってほしいと依頼を受けました。前作の短編を予想以上に多くの人に楽しんでもらえたからです」と佐藤氏は説明した。
「そこから、他の日本映画や『リック・アンド・モーティ』からの新たな引用、そして私自身のアイデアを織り込み、さらに豪勢なプロットを作ることを目指しました。ところが、やってみると想像以上に大変でした。今年1月には空回りしていました(笑)」と佐藤氏は付け加えた。
パート1とパート2の違いについて佐藤氏は「一番大きな違いはくノ一サマーの絵とハラキリ・リックの存在でしょう。私は本編シリーズのサマーが好きなので、ぜひ短編にも登場させたかったのです。また、日本語の吹き替え担当の松井暁波氏は素晴らしい才能を持った声優なので、また彼女と一緒に作品を作りたいと思いました」と述べた。
さらに「前作の短編では堀田星司氏が作曲を担当しました。前の短編の演出に続いて70年代のカンフー映画風の音楽を依頼したところ、かなりかっこいい曲ができあがりました。また、和楽器の楽音をすべて西洋楽器で表現しているので、音として相当野心的で面白いと思います」と付け加えた。
佐藤氏によると、短編2作目への反応は1作目よりも良いという。
「プレッシャーがかなり大きかったので、これでひとまず任務を成し遂げることができたのだと思っています。また、アクションのシーンについて前作を超えるコメントをもらえてとても嬉しいです」
「これらのシーンの構成をしたのは私ですが、絵コンテを担当したわたなべひろし氏がそれをアニメーションに適用して多大な貢献をしてくれました。『北斗の拳』などを手がけてきた彼の演出家としてのベテランの経験とアニメーターとしての優れた技術がなければ、この生き生きとしたアクションシーンを作り出すことはできなかったと思います」と佐藤氏は言った。
そして「『侍と将軍』は『リック・アンド・モーティ』本編をもとに構成・制作したオリジナルのプロジェクトです。ですから、この短編を見て、本編の過去シーズンを見返してもらえたら嬉しいです。短編でも本編でも新たな発見ができると思います」と述べた。