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ROKAはリヤドの新たな名店になるだろうか?

日本食レストランであるROKAは、発祥の地ロンドンでは数々の賞を受賞してきた。(提供写真)
日本食レストランであるROKAは、発祥の地ロンドンでは数々の賞を受賞してきた。(提供写真)
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23 Oct 2021 12:10:31 GMT9
23 Oct 2021 12:10:31 GMT9
  • 私たちは受賞歴のある日本食レストランROKAが評判通りかどうか、確かめることにした

ラマ・アルハマウィ

リヤド:7月の終わりにリヤドのダウンタウンにオープンしたROKAは、あっという間に地元の美食家たちの間で人気を博した。あまりに人気でだいぶ前から予約をしなければいけなくなったほどだ。

オープン後の騒ぎが少しおさまった今、予約をするのは前よりも簡単にはなったが、ROKAは一時的な流行りには終わらないことを見せつけている。日本食レストランであるROKAは、発祥の地ロンドンでは数々の賞を受賞しており、昨年ドバイにオープンした最初の海外店舗はROKAがクオリティーの高さを維持することにどれほどの情熱を抱いているかのいい見本だ。直近の海外出店となったサウジアラビアの首都リヤド店も、やはり例外ではない。

第一印象は良好だ。シンプルで高級感のある和風の内装と上品な照明は、ゆったりと気取り過ぎず洗練された雰囲気を醸し出し、一方、最大で243人まで収容できる店舗規模は自信と野心を感じさせる。

シンプルで高級感のある和風の内装と上品な照明は、ゆったりと気取り過ぎず洗練された雰囲気を醸し出し、一方、最大で243人まで収容できる店舗規模は自信と野心を感じさせる。(提供写真)

ホールスタッフもまったく完璧な素晴らしさだった。料理について明らかに深く精通しており、それぞれの客の好みに合わせたセレクションをさらりとおすすめできる。

最高のサービスと感じの良い飾りつけも非常に気持ちがいいが、ROKAの成功における何よりも重要な要素は、もちろん、そのメニューだろう。

モクテルから始まり、私たちはほぼすべてのメニューを試してみた。クライマックスの一つは抹茶とパッションフルーツにしゃきっとするレモンをブレンドしたグリーンヨーダ。コースメニューの合間の口直しにぴったりだ。

韓国風スパイスで味つけした子羊のカツレツとキュウリと胡麻のナムルはグリルメニューの目玉の一つだ。(提供写真)

だが、抹茶を美味しく楽しむには慣れが必要だ。まだ抹茶に馴染みがない人には、ホワイトロータスをお勧めしたい。ドラゴンフルーツ、ライチ、ストロベリー、ユズという魅力的なブレンドでどんな食事メニューにも合う。ユズキはROKAから強くすすめられたドリンクだが、私たちはあまり楽しめなかった。どうも水っぽく、味気なく感じられたのだ。

だが、ユズキに少しがっかりした気持ちも、一品目のブリの刺身のユズとトリュフのドレッシングがけの爆発的な美味しさの前に吹き飛んだ。大地の風味を感じさせるトリュフは、口の中でとろけるような刺身の微かな甘みにぴったりマッチして、自然の味わいを損なわず最大限に引き出していた。

サツマイモの天ぷらのトリュフソースがけは、そこまでのインパクトではなかった。盛り付けは他のすべての料理と同じく美麗だったが、味は平凡で私たちの期待したパンチには欠けていた。

ROKAは7月の終わりにリヤドのダウンタウンにオープンした。(提供写真)

次のタラバガニとタラと海老の餃子のローストチリドレッシングがけは、安心して楽しめた。ROKAでしか食べられないメニューの一つとしてタグ付けする価値がある一品だ。餃子の皮はパリパリに炙ってあって、内側には甘美な海鮮の風味がぎゅっと詰まっている。

巻き寿司には、和牛タルタル巻きの辛子添えとクリスピー海老フライとアボカド巻きの甘黒醤油添えを頼んだ。どちらも素晴らしく美味で、ROKAに来たら食べるべきおすすめの品だ。

だが、その夜、最も際立った一品はタラの柚子味噌漬けと蕪の漬物だった。タラは外側がカリカリで内側はクリーミーで甘みがあり、ピリッとした柚子味噌の味わいと完璧なコンビネーションを作り上げていた。今までにリヤドで食べた中では、実に最高のタラ料理だった。そこに柚子クリームとチャイブを載せたROKA風ベイクドポテトのサイドディッシュが加わって、より素晴らしい体験を生み出していた。

ROKAのベイクドポテトには柚子クリームとチャイブが載っている。(提供写真)

魚介類が好きでなければ、メニューの炉端焼きのページをチェックしよう。グリルコーナーで目の前で焼いてもらえる肉のメニューが豊富にある。(ROKAは「炉端焼き」という調理法で知られている。肉を炭火で焼いて風味をつけるテクニックだ)。私たちが頼んだ唯一の肉料理は韓国風スパイスで味つけした子羊のカツレツとキュウリと胡麻のナムルだった。どうやらグリルメニューの目玉の一つだが、ROKAのハイクオリティーなスタンダードには微妙に劣るように感じられた。繊細なバランスでラムチョップが並べられた盛り付けは例によって美しかったが、味自体はバランスに欠けていた。残念なことにスパイスが柔らかい子羊の肉を圧倒し、炭火焼の風味をほとんど感じられなかったのだ。

だが、デザートのヨーグルトとアーモンドのケーキが高揚感のある締めくくりとなった。ドバイ店で人気のメニューだという理由もよくわかる。外側の硬めのクラストの内側にはあたたかなふわふわのアーモンドスポンジケーキが隠れており、上にはマンゴータフィーソースとキャラメル味噌アイスがほんの少し載っている。要は分解された上品なマンゴーコブラーといった感じで、とても美味しい。あたたかくほっとする味わいがブレンドされていて、私たちは非常に満足した気持ちでディナーを終えた。

結論としては、ROKAはリヤドで最も心躍る新しいレストランの一つとしての評判に十分値するといえるだろう。

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