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新年もガッツリ遊びたい、2021年の傑作ゲームを振り返る

『Wildermyth』。Supplied
『Wildermyth』。Supplied
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31 Dec 2021 04:12:46 GMT9
31 Dec 2021 04:12:46 GMT9

アラブニュース

ドバイ:インディーズの「禅パズル」からタイムループ作品2本に至るまで、去年プレイヤーを最も魅了したゲームを紹介する。

It Takes Two

インディーズのゲーム会社であるHazelight社による、独創的で感動的、そしてユニークな協力型ゲームだ。最初から最後まで非常に素晴らしい作品だった。あまりに革新的なポイントがありすぎて、覚えていられないほどだ。

物語は、コーディとメイ夫婦が娘のローズに離婚を告げるところから始まる。

ローズは、両親に似た手作りの人形でロールプレイし、なんとか食い止めようとする。

するとコーディとメイは人形の中に閉じ込められてしまう。プレイヤーは他のプレイヤーと協力し、コーディとメイを元の体に戻し、二人の仲を修復しなければならない。しかしその過程で、密な連携が求められるタスクが次々と発生する。

ゲーム自体おもしろく、難易度も高い。ストーリーも純粋に感動的だが、ちょっとしたユーモアもあるため、感傷的になることもない。素晴らしいゲームだ。

Wildermyth

卓上ボードゲームへの堂々たる回帰作品であり、傑作だ。テキサスの小さなインディースタジオ、Worldwalker社が制作したファンタジーRPGで、熱心な作り手によって作られたゲームがいかに奥深いかを示す、好例といえるだろう。手描きの2Dキャラクターや背景、ウィットに富んだ文章など、『Wildermyth』は、多くの大規模作品が謳っていながらほとんど実現できていない要素をうまく組み込んでいる。というのは、ヒーロー達の卑しい出自から尊い死、あるいは年老いて引退するまで(その際にも、元同僚やその子供たちが後に再合流してくれるかも知れない)の間に起こる、プレイヤーの選択に基づくユニークな体験だ。ターン制のファンタジーRPGで、戦士、魔道士、狩人となってプレイする。ありきたりな設定かもしれないが、ゲームの世界を構築する技術と工夫によって、まったく新しい体験となっている。

Deathloop

多才な暗殺者コルトが、同じ1日を繰り返すタイムループにはまり、深夜までにパーティーで8人の標的を倒さなければならないという、一風変わったFPSゲームだ。失敗すると(何度も失敗することになる)最初からやり直すことになるが、ひとつだけ良いことがある。プレイヤーはループ中の出来事を覚えているが、他のキャラクターは覚えていないということだ。開発元のArkane Studios社はイライラと達成感のバランスをよく心得ており、『Deathloop』は非常に楽しくプレイできるゲームとなっている。

Unpacking

オーストラリアのスタジオ、Witch Beam社による作品で、地味ではあるが良作だ。「箱から持ち物を取り出して新しい家に収めるという、ありふれた体験が題材の、禅パズルゲーム」と銘打たれた作品である。実にシンプルだが、美的センスとパズル要素の裏で、人生の一大イベントである引っ越しを8回経験することになる。それを通じて一度も会うことのない人物の人生を紐解きその生い立ちを想像するという、巧妙に作られた物語が隠されているのだ。

Hitman 3

開発元のIO Interactive社は、本作が「Hitman」3部作の最終作になると発表し、2016年の 『Hitman』から始まったシングルプレイヤー・ストーリーを完結させた。エージェント47と仲間たちの使命は、世界征服を企む秘密組織のリーダーを追い詰めることだ。舞台は豪華なドバイからカルパチア山脈まで様々で、エージェント47を操り、世界中に潜入して暗殺を遂行する。しかし、このゲームは単純なシューティングゲームではない。プレイヤーは射撃の腕だけでなく、頭脳も鍛えることができるのだ。

Returnal

ホラーやSFの要素を取り入れたTPSゲームで、こちらもタイムループ作品だ。プレイヤーは、ある惑星に取り残されてタイムループに陥った宇宙飛行士、セレーネを操作する(ただし、ループ中に状況は変化する)。さまざまな敵と戦いながら惑星を探索し、セレーネを最初に誘い込んだ「ホワイトシャドー」の信号の発信源を探さなければならない。開発元のHousemarque社は『Returnal』で、非常に多くの偉業を達成した。ビジュアルもゲーム体験自体も素晴らしく、難易度はやりがいを感じるには十分だが、イラついてやめたくなるほど難しくはない。

Sable

Shedworks社のオープンワールドゲームの素晴らしいところは、本当にオープンワールドである点だ。主人公である遊牧民族の少女を操作するのだが、自分専用の通過儀礼のマスクを見つけ、一族のところに戻るのがゴールだ。謎解き要素はあるが、戦闘はなく、最終的に従わなければならない”強制的な”ストーリー展開もない。手づくりの美しい風景を探検することがすべてなのだ。ホバーバイクにイライラするほどの不具合があるなど、不満点もある。しかし全体としては、本当の意味で自分だけの体験ができる、飾らない素敵なゲームだ。

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