アラブニュース・ジャパン

東京:  来日中のアラブ首長国連邦（UAE）のスルタン・アル・ジャーベル産業・先端技術相兼日本担当特使と日本の上川陽子外相は月曜日、東京で包括的・戦略的パートナーシップ・イニシアティブ（CSPI）の第1回閣僚級会談を行った。

9月13日に外相に就任した上川氏はまず、「初めてお会いできて光栄です。私の外務大臣就任に際して祝辞をいただき感謝申し上げます」と挨拶を述べた。

またUAEによる日本への安定的な原油供給や、長年にわたる日本企業の上流開発への参加支援に感謝の意を表した。さらにUAEに対し、原油市場の安定化や増産への支援を要請した。

両相は、先般の岸田文雄首相のUAE訪問で議論された「日・UAEイノベーション・パートナーシップ」および「グローバル・グリーン・エナジー・ハブ」構想について意見交換を行った。  

上川氏は岸田氏のUAE訪問におけるジャーベル氏からの支援に対し、「非常に実りある豊かなものとなった。サポートにもう一度感謝する」と謝意を述べた。

加えて、「日本は戦略的パートナーであるUAEとの関係を非常に重視しており、さまざまな分野での二国間協力を進めているとともに、中東地域や国際社会の課題にも共に取り組んでまいりたい」と伝えた。

これに対し、ジャーベル氏は日本との二国間関係強化への強い期待を表明した。

上川氏は、11月30日から12月12日までUAEで開催予定のCOP28の成功に向けて、日本は最大限貢献していくと述べた。ジャーベル氏はCOP28の議長として、その準備状況について説明し、日本の貢献への期待を表明した。

両相はまた、防衛分野をはじめ国連安保理など国際場裡での協力、万博などについても意見交換した。

CSPI閣僚級会合は、2022年9月に日本とUAEが締結した「CSPI実施に関する共同宣言」を通じて設立された。 両大臣は、CSPIの枠組みを引き続き協議の場として活用することで合意した。