ラマ・アルハマウィ&ラハフ・ジャンビ
リヤド:木曜にリヤドのバクル・アル・シェッディ・シアターに紫のカーペットが敷かれ、エンターテインメント業界屈指の大物たちを2年目のジョイ・アワードに迎えた。
「喜び(ジョイ)という最高の感情を広められる物事に携わることを名誉に思っています」と米国の俳優ジョン・トラボルタ氏は生涯功績賞を受け取る際に述べた。「そして、今晩この場で素晴らしい文化の祭典のステージに立ち、音楽やアート、そして何よりも情熱によって何百万もの人々に喜びを届けられる才能に満ちた方々に囲まれていることを光栄に思います」
「私は何千人もの才能ある人々と仕事をしてきました。彼らは映画を作り、世界を笑わせ、泣かせ、笑顔にもします。願わくば、喜びに満ちた今晩のようにできるといいのですが」と同氏は語った。
『グリース』、『サタデー・ナイト・フィーバー』、『パルプ・フィクション』への出演で良く知られるトラボルタ氏は、サウジ総合娯楽庁のトゥルキ・アル・シェイク長官から賞を授与された。
「私は4年前にサウジアラビアを訪れました。今回が2回目で、私は本当に感銘を受けました」と同氏は述べた。
映画スターのトラボルタ氏は、サウジアラビアの若者たちを鼓舞するメッセージでスピーチを締めくくった。
「私がサウジアラビアの皆さん、特に若い世代に伝えたいことは、『夢を追い続け、もっともっと多くの夢を持とう』ということです。私の見るところでは、夢は実現できるのですから」と同氏は語った。
リヤド・シーズンの一環であるジョイ・アワードはサウジ・ビジョン2030の目標に沿って総合娯楽庁(GEA)が主催するもので、アラブ地域最大のエンターテインメント・クリエイターの祭典として立ち上げられた。
アラブ地域と世界から200名以上を式典に招き、テレビや映画からソーシャルメディア、スポーツ、音楽までにわたる13部門のエンターテイナーたちに賞を授与した。
この催しはゴールドで美しく着飾ったダンサーと空中パフォーマーによる豪奢な劇場ショーで幕を開けた。
授賞式の最初に行われたのは最も優秀なテレビ男優部門の授与。サウジアラビアのスターであるヤコブ・アルファーハン氏がこの晩の最初の賞「最優秀テレビ男優賞」を手にした。
「ジョイ・アワードの実現に携わった全ての人々、とりわけトゥルキ・アル・シェイク氏に感謝します」とファーハン氏はアラブニュースに語った。「私たちみんなを結び付けてくれるこのようなイベントがあることを幸せに思います」
サウジアラビアの歌手でYouTubeのスターであるゼナ・イマド氏は、誰もが求める「音楽界の人気新人賞」を手にした。ノミネートされていた彼女の仲間でサウジアラビア人のアヤド・ユーセフ氏はアラブニュースに「ジョイ・アワードを訪れてリヤド・シーズンに参加できたことは私にとって大変な名誉です。今晩はアラブ世界のスターを全員見ることができました」
ユーセフ氏の言葉は大げさではない。カディム・アル・サヒア(Kadim Al-Sahir)、ハニー・シェカー(Hany Shaker)、ムハンマド・アブドゥ(Mohammed Abdu)、エリッサ(Elissa)、マジド・アル・モハンディス(Majid Al-Mohandis)、アサラ・ナスリといった中東音楽界屈指の大物が式の間にステージでパフォーマンスを見せた。
世界からの受賞者の中に、「今年を代表する人物賞」を受賞したインド映画のスターであるサルマン・カーン氏がいた。
同氏は「大変嬉しく幸せな気分です。世界中のファンからもらえる愛、それに本当に感謝しており、大切に思っています」と述べた。
「非常に長く、それでいてとてもあっという間の道のりでした」と56歳の俳優カーン氏は言う。「最初の映画の契約をした時、私はまだ18歳か19歳だったと思います」
続く追悼部門では、共に昨年亡くなったエジプト人エンターテイナーのサミール・ガネム氏とその妻で女優のダラル・アブデル・アジズ氏に追贈功績賞が贈られた。女優である両氏の娘たちがアル・シェイク氏から賞を受け取った。
サウジアラビアの俳優であり著作家のハーリド・アブドルアジーズ氏は、この夜をいつまでも忘れないだろうとアラブニュースに語った。
「初めてリヤド・シーズンに参加できたことは私のキャリアにおいてとても大きな一歩となりました。今晩ジョイ・アワードで私が目にしているものは非常に特別です」と同氏は述べた。