
ニューヨーク:アカデミー賞受賞歴もある宮崎駿監督のグラフィックノベル作品が、日本での出版から約40年を経て、米国で初刊行されることとなった。
1983年に発表された宮崎駿のグラフィックノベル『シュナの旅』には、後に映画『もののけ姫』や『風の谷のナウシカ』に生かされた要素が含まれており、マクミラン出版(Macmillan)の一部門、ファーストセカンド(First Second)から11月1日に出版される予定。アレックス・デュドク・ド・ウィット(Alex Dudok de Wit)が英訳を担当している。
ファーストセカンド社のエディトリアル&クリエイティブ・ディレクター、マーク・シーゲル氏は22日に発表した文書で次のように述べている。「『もののけ姫』と『風の谷のナウシカ』のファン(私も含め何百万人もいるわけですが)は、宮崎駿自身の手による豪華な水彩画のページの中に、そうした後年の名作の初期のヒントを見つけて嬉しく思うことでしょう。」
宮崎駿(81)は、世界で最も偉大なアニメーション作家の一人として知られている。監督作品には、『となりのトトロ』、『魔女の宅急便』、アカデミー長編アニメ映画賞を受賞した2001年公開の「千と千尋の神隠し」などがある。2013年公開の「風立ちぬ」では、アカデミー長編アニメ映画賞に再びノミネートされている。
AP