
ロンドン時事: 宮崎駿監督のアニメ映画「となりのトトロ」が舞台化され、今年10月から英ロンドンで上演されることが決まった。英ロイヤル・シェークスピア・カンパニー(RSC)が27日発表した。日本が生んだ名作アニメが演劇の世界的中心地ロンドンで舞台化されるのは異例だ。
映画作品の作曲家、久石譲さんがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、英劇作家トム・モートン・スミス氏が舞台用に脚色する。舞台作品としては世界初演になる。上演はロンドン中心部のバービカン・センターで、10月8日から2023年1月21日まで。
久石さんは声明で「これは画期的なプロジェクトだ」と強調。「この物語が普遍的なものであれば、たとえ文化的背景が異なる人たちが異なる言語で演じても、世界に通じると信じている」と述べた。「宮崎さんに『(トトロの)舞台を見たい』と言ったら、『そうだね、あなたがやるのならね』と返答があった」とも明らかにした。
RSC芸術監督代行のエリカ・ワイマン氏は「何年もの準備期間を経て、画期的で壮大な演劇イベントとなることを誇りに思う」と語った。
時事通信