


アミン・アッバス
ドバイ:藤田晴美さんは有名な日本の作曲家である。『魔界村』、『ロックマン3』、『ファイナルファイト』、『ストライダー飛竜』のNES版、『チップとデールの大作戦』など、カプコンの有名なゲーム音楽を数多く手がけており、それ以外にも『オレっ!トンバ』や『ベア・ナックルIV』など注目すべき作品を担当した。
藤田さんはアラブニュース・ジャパンの独占取材に対し、子どもの頃からアーケードゲームが好きだったと語った。「私が初めてテレビゲームをしたのは1977年頃で、『ポン』というテニスゲームをしていました。とても古いゲームでしたが、レースや他のゲームに夢中になりました。まだ子どもがゲームをするのは珍しかった時代から、ゲームが大好きだったのです」
「1983年、テレビゲームが発明されたばかりの頃、私は何も知らずにゲーム会社で就職しました。そこで初めてアーケードゲームを見て、こんな世界があるんだ、と驚いたのです」と藤田さんは語った。
「私が最初に見たのは、1981年に任天堂から発売された『ドンキーコング』と1983年にナムコから発売された『マッピー』というアーケードゲームでした。特にマッピーの音楽には感動して、それがきっかけでゲーム音楽を作り始めました」と彼女は付け加えた。
17歳で作曲を始めた藤田さんがゲーム業界で最初に携わったプロジェクトは、1984年にSNKから発売された『マッドクラッシャー』である。
藤田さんは、初代『魔界村』のゲームサウンドを担当したことで知られている。彼女は次のように述べている。「SNKを離れてカプコンに移った時、私は4人のサウンドデザイナーのうちの1人でした。森安也子さんと私が『魔界村』を担当して、他の2人がアーケード版の『コマンドー』を担当することになったのです。2人でサウンドを担当するにあたって、1人が作曲してもう1人が効果音を担当することになったため、FM音源の研究をしていた私が『魔界村』の効果音を担当することになりました」
「その時、森安也子さんと私は『歴史に残るゲームにしよう』と語り合いました。私たちはその制作に膨大なエネルギーを注いで、そして成し遂げたのです。歴史に残る名作になりました」と藤田さんは付け加えた。
藤田さんはビデオゲーム『ファイナルファイト』の音楽も担当し、これまでにないサウンドを目指した。『ストライダー飛竜』というビデオゲームのNES版は、藤田さんにとって非常にやりがいのあるものだったという。
『ストライダー飛竜』のNES版は日本ではなく海外でのみ発売されたため、藤田さんの音楽が海外市場に広まるきっかけとなった。
NESのオリジナルのビデオゲーム『チップとデールの大作戦』用に作った音楽は、他のディズニーのプロジェクトから大きなインスピレーションを受けている。「カプコンは当時、ディズニーのゲームをたくさん作っていました。会社の慰安旅行はディズニーランドでした。カプコンは私たちにディズニーの世界観について学んでほしかったのです」と藤田さんは付け加えた。
藤田さんは、セガの『ベア・ナックル』シリーズの最新作『ベア・ナックルIV』を手がけた作曲家の1人でもある。「制作期間が短くて、何も考える間もなくゲームのイメージやコンセプトが送られてきたのです。私はひたすら、「警察」と「最後の戦い」のようなシーンをイメージして音楽を作りました。画面上の映像の流れやスピード感、全体的な印象にはかなり気を使いました」と彼女は付け加えた。
藤田さんは現在、のプロジェクトに取り組んでいる。
「まだ何とも言えませんが、期待していてください」と彼女は語った。