• コミコン・アラビアに参加した著名人をアラブ・ニュースが直撃

アミーラ・アビド

ジェッダ：今週末にジェッダで開催されたアラビア・コミコンでは、世界的にヒットしたドラマの演者たちが一堂に会し、ファンとの交流や作品についてのトークを行った。

アラブ・ニュース取材班は、歴史ドラマシリーズ 『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』の登場人物、メイデン・トービ役のジョージア・ハースト氏や、ビヨルン・イロンシッド役のアレクサンダー・ルドウィグ氏など、コンベンションに参加した著名人と話す機会を得た。

今回の訪問について、ハースト氏は、「みんなとても歓迎してくれて、フレンドリーでした。現実でファンに会うと、ああ、みんな本当に自分を見ているんだなって思い出します。InstagramやSNSで話すより、直接ファンに会う方が、ずっとリアルな体験です」

ハースト氏は今後の役柄について、視聴者に演技の幅を見せられるような役柄を意図的に引き受けていると語っている。「一つの役だけにとらわれないようにしたい」と話した。

大人気映画『ハンガー・ゲーム』シリーズにも出演していたルドウィグ氏は、『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』が2億7千万人に違法視聴された事実に唖然としたという。

「どうやって番組を見るかなんて関係ないですよ。正規の配信プラットフォームにアクセスすることすらできない人たちにも届くというのは、本当に素晴らしいことじゃないですか。世界中で観られている番組に出演するのは、まさに俳優の夢です」

ルドウィグ氏はこの『ヴァイキング』は自分の国よりも、国外でヒットしていると言う。彼はこの番組での経験を、家族を見つけるようなものだと表現した。「親友は大学で出会うといいますが、『ヴァイキング』が僕にとってその大学だったんです」

ルドウィグ氏のマイブームは、カントリーミュージックだそうだ。「カントリーミュージックは、人生において大切なことを思い出させてくれます。特に僕の業界は、華やかさや、セレブリティとは何かということばかり考えるんです。ですから、こういった音楽をやっていると、僕がなぜドラマをやっているのか、どんな俳優、どんな人間になりたいのかを思い出させてくれるんです」

大ヒットクライムシリーズ『ペーパー・ハウス』でマルセイユ役を演じたルカ・ペロス氏、ラケル・ムリーヨ役のイツィアル・イトゥーニョ氏も出席していた。

スペイン語を話すイトゥーニョ氏は、英語が話せないため、ファンとのコミュニケーションがとれないことがほとんどだという。「しかし、彼らの顔を見れば一目瞭然、私へのアプローチの仕方に彼らがどう思っているかがすべて表れているのです」と語った。イトゥーニョ氏は、「『ペーパー・ハウス』のような大きなプロジェクトに携われるのは幸運なことです」と付け加えた。

ペロス氏が『ペーパー・ハウス』に出演し始めたのは、番組がすでに世界的にヒットしていた時期からだった。「俳優として生計を立てられていることが、私にとって一番の功績です。とても難しい仕事ですが、情熱を持って仕事に取り組めたときにはやりがいを感じます」とペロス氏は語る。

イベントには、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で武器制作を担当したプロの武具職人のトミー・ダン氏も出席した。ダン氏曰く、映画の武器設計に携わるようになったのは幸運な偶然であり、そのきっかけは映画『ブレイブハート』だったという。

「今作の武器は実際の使用に耐えうるものでなければならなかったので、高い技術を要しました。私が作る武器は、機能するものでなければなりませんでした。機能するように見える外観で、実際に機能することを確かめながら仕上げました」とダン氏は語った。