

アミン・アッバス
シャルジャ:シャルジャ芸術財団はドバイ日本総領事館、国際交流基金と共同で日本映画ウィークエンドを開催し、日本とドバイの外交関係樹立50周年を祝った。
プログラムに含まれたのは人間関係に焦点を当てた2作品:新海誠監督による愛の複雑さを描いたアニメ「秒速5センチメートル」(2007年)と小津安二郎監督による古典的な家族のストーリー「東京物語」(1953年)で、11月12日と19日に上映された。
ドバイ日本総領事館の担当者はアラブニュースの独占的取材に対し、上映された映画はシャルジャ芸術財団が選出したものだと言い「アニメと古典的な日本映画のよい組み合わせでした」と述べた。
「来場者は11月12日の方が多かったですが、これはおそらく内容がアニメだったことでしょう。しかしながら11月19日の古典的作品の試写は確実に素晴らしい体験でした」と話した。
秋の映画シリーズに続くドバイ日本総領事館のプロジェクトについて「外交関係樹立50周年の記念行事として、来月に数件、もしかすれば来年初旬にもいくつかのプロジェクトがあります。そのうちのひとつは日本人会が12月11日に行うドバイでの日本祭りで、この行事は日本総領事館が支持しています。コンセプトはこちらの日本人コミュニティだけでなく、UAE人やドバイに住む外国人にも本物の日本の地方の祭りを紹介することです。この祭りが彼らの日本に対する理解を深め、近い将来日本へ訪問してくれることを期待しています」と語った。
上映されたうちの1本「秒速5センチメートル」は、若者の恋愛、失われた繋がり、報われない想いを描いたロマンチックなドラマアニメーション。遠野貴樹と篠原明里は小学校卒業以来離れ離れになっていたが、文通で交流を続けていた。過去に囚われ前に進めず、貴樹と明里は再会の希望にしがみついていた。数年が経ち、状況、大人のしがらみがふたりの微妙な関係を試す。
もうひとつの作品はデジタル修復版「東京物語」。広島の海沿いの小さな町、尾道に暮らす周吉ととみ、そして娘の京子。老夫婦は長男、娘、孫が済む東京へと長旅に出かける。感じよく迎え入れられたが、息子たちはペースの速い都会の生活に忙しく、温かみの無さを感じる。歓迎されていないと感じた老夫婦は滞在を短縮し、自宅へと帰る。間もなく京子から、東京の息子と娘に母親が危篤状態だとの電報が届く。