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中古iPhone市場が活況=円安で新機種高額化

イオシスによると、高額な「14」を避けて中古の「13」を選ぶ人が多く、サイトでは記憶容量が最小のタイプでも10万円程度と、新品に近い値段が付いている。(AFP)
イオシスによると、高額な「14」を避けて中古の「13」を選ぶ人が多く、サイトでは記憶容量が最小のタイプでも10万円程度と、新品に近い値段が付いている。(AFP)
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26 Oct 2022 05:10:15 GMT9
26 Oct 2022 05:10:15 GMT9

米アップル製スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」が高額化している。歴史的な円安を背景に、9月発表の最新モデル「14」シリーズは発売時の直販価格が最安値でも10万円を超えた。その受け皿として活況を呈するのが中古スマホ市場。しかし、需要の増加で割安価格が維持できるかどうか懸念も出ている。

「中古スマホが世の中の関心事になり始めている」。中古スマホ販売サイトを運営するビロング(東京)の井上大輔社長は話す。アップルが「13」の直販価格を7月に引き上げて以来、同サイトでの一日当たりの売り上げはそれまでの約2倍。2019年に発売された「11」以降の比較的新しいモデルが売れ筋だ。

同業のイオシス(大阪)でも同月以降、中古アイフォーンの販売額は1.7倍以上と好調を保つ。MM総研(東京)の調査では、21年度の中古スマホの販売台数は212万台と過去最高。26年度には342万台に拡大するとみている。

ただ、需要の増加は中古端末の価格を押し上げかねない。イオシスによると、高額な「14」を避けて中古の「13」を選ぶ人が多く、サイトでは記憶容量が最小のタイプでも10万円程度と、新品に近い値段が付いている。同社は「需要と供給が拮抗(きっこう)し、例年ほど価格が下がらない可能性がある」と指摘する。

MM総研によると、日本での「14」の販売価格は、世界37カ国・地域で最安(円換算ベース)。価格調整のため、アップルが今後「13」同様値上げする可能性もあり、中古市場の需給がさらに引き締まることも予想される。 

時事通信

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