• “ラウデスト・ウィーク”にアーティストら370人が集まるとMDLBEASTが発表
• ナンシー・アジュラム、ブルーノ・マーズ、DJキャレド、アムル・ディアブが出演へ

ガディ・ジョウダ

リヤド：エンターテインメント・イベントを主催する企業であるMDLBEASTは、リヤドの「ラウデスト・ウィーク」（Loudest Week）に、370人を超える音楽アーティストや音楽専門家が集結すると発表した。この期間には、「XP Music Futuresカンファレンス」と「SOUNDSTORM 2022」のイベントが開かれる。

これらのイベントについて、MDLBEASTのCEOであるラマダン・アル・ハラタニ氏は、先日リヤドで開かれたメディア向けの特別プレビューでその詳細を明らかにした。アル・ハラタニ氏は、同社が地元の才能ある人材の育成を通じて、地域の創造的な経済を発展させることに引き続き尽力していくと述べた。

12月1日から3日にかけて開催されるSOUNDSTORM 2022には、ブルーノ・マーズ、DJキャレド、マシュメロ、ポスト・マローンといった世界的な大物アーティストが出演する予定。また、アラブ音楽のファンは、エジプトのアムル・ディアブ、レバノンのナンシー・アジュラム、サウジアラビアのラベ・サカルら著名アーティストのパフォーマンスも楽しめる。

音楽カンファレンス「XP Music Futures」は11月28日から30日まで、リヤドのJAX地区で開催。マシュー・ノウルズ、ハードウェル、エイミー・トムソン、エリアナなどの業界のパイオニアたちが、数百人もの音楽界の有力者とともに、「XP」の日中のプログラムでパネルセッションやソロスピーカーセッションに参加する。

アル・ハラタニ氏は、音楽とエンターテインメントは、経済に貢献する重要な役割を担っていると述べた。昨年の「SOUNDSTORM」は、コンサート来場者からの3億9500万SR（1億500万ドル）の収入を生み出した。今年のXP Music Futuresについて同氏は、「私たちが築いた関係を通じて、さらなるグローバルな投資とパートナーシップの誘致に貢献しようとしている」と付け加えた。

MDLBEASTが最近行った調査によると、サウジアラビアの若いアーティストやミュージシャンの89％が、このフェスティバルについて、サウジアラビアの芸術と音楽の才能を育て、開発し、力を与える機会とみなしていることが分かった。さらに、同じく84％が現在、サウジアラビアで成功する機会が得られると考えている。

「今年のSOUNDSTORMの焦点は、来場者の旅の始まりから帰路につく瞬間まで、そしてその間にあるすべての時間において、来場者の体験を高めることに当てられている」。アル・ハラタニ氏はこのように述べた。

同氏によると、今年のイベントでは警備を強化し、3,800人以上の警備員が配置されるという。平均して来場者35人につき1人の警備員がつく計算となる。また、300台以上のCCTVカメラで会場を監視するほか、健康管理サービスも提供される予定。

加えて、MDLBEASTはハラスメント防止キャンペーン「リスペクト・アンド・リセット」をサポートしている。同社は、暴言や攻撃的な行為を行う人物に対しては厳しい措置をとるという。アル・ハラタニ氏はアラブニュースに対し、そうした行為には口頭、書面による脅しや身体的な威圧が含まれると述べた。

SOUNDSTORMの会場は、昨年に比べて2倍の広さになる見込みだ。「私たちは『来場者の体験』というものを重視してイベントを設計した。そのため、来場者それぞれの旅の過程に注目した。駐車場の規模を3倍にしてチケット所有者全員の分を確保するなど、会場に到着する前のインフラの整備に取り組んだ」（アル・ハラタニ氏）

「このほか、会場へ向かう道路のインフラ整備も行った。会場に到着後も、すべてのステージとつながる橋や、ショーを独占的に楽しめる高架を設置するなどして、来場者の体験を充実させるように努めた」。アル・ハラタニ氏はこのように付言した。

同氏によると、駐車場はすべてのチケット所有者が利用できる。プレミアムゲストとVIPゲストは、「ストームループ」とも呼ばれるステージをつなぐ橋、そして専用のラウンジやテラスにアクセスできるという。