


Clareto Monsorate
柔術はアラブ首長国連邦で大きな発展を遂げてきた。この地域で柔術は、想像を絶するほどのスピードで影響力を強め広がっていった。
これは、1997年にアメリカから柔術を導入する活動を始めたSheikh Tahnoon bin Zayed Al Nahyanによる功績によるものだ。1999年のアブダビ・コンバットクラブの設立に続いて以来、柔術の勢いは止まるところをを知らない。
アラブ首長国連邦柔術連盟のCEO、ファハド・アリ・アル・シャムシ氏によると、アブダビ・コンバットクラブは、アブダビを柔術コミュニティのグローバルな首都にすることを目指していたという。今日、アラブ首長国連邦の首都アブダビは柔術の世界的な拠点としての認識を誇っている。
「Sheikh Tahnoonは、1995年にアメリカのサンディエゴで勉強していたときに初めて柔術の魅力に取りつかれたのです」と彼は語る。
彼は、柔術の原理を学ぶために、ブラジリアン柔術アカデミー、グレイシーバッハに加わった。Sheikh Tahnoonは、1997年にUAEに戻った後、精神的、身体的、社会的なメリットが大きいという理由で、全国にこのスポーツを広めることを望んでいた。それ以来、柔術はアラブ首長国連邦で盛んなスポーツとなった。
「柔術には多くの身体的な利点があり、それを行う選手たちには、より強い力、柔軟性、敏しょう性、スタミナが養われます。柔術を行うことで健康的なライフスタイルを選ぶようになり、より良いバランスと調整が生まれるのです」とファハド・アリ・アル・シャムシ氏は語った。
彼によると、柔術を練習することにより自信が付き、規律が改善され、自制心、決断力、勤勉さが促進されるなどといった多くの精神的な利点があるという。
「チームワークの育成、敬意の教育、攻撃よりも自衛を優先することなどといった、いくつかの社会的利点があります」と彼は語った。
2019-2020シーズンは進行中で、特に柔術国際連盟の傘下において11月16日から24日までアブダビで開催される柔術世界選手権に向け、すでにキャンペーンで忙しい状況が始まっている。
60か国からの参加者が見込まれるこのイベントは、若者と大人の両方を対象としている。2008年に始まった学校プログラムを通じ、柔術は現在165以上の学校で教えられていて、78,000人以上の生徒が参加している。
「柔術の世界的な本拠地として、アブダビとアラブ首長国連邦は、世界中の選手たちがアブダビ世界プロ柔術選手権および国際大会に参加することを歓迎します」とファハド・アリ・アル・シャムシ氏は語った。
これにより、選手たちは新しいテクニックを学び、さまざまなクラブ、文化、背景、国籍の選手たちと対戦することで技術を向上させるチャンスが与えられる。
柔術はすでに中東で強い存在を誇っており、ヨルダンやサウジアラビアを含むさらに多くの新たな柔術国が2019年アブダビ世界プロ柔術選手権に参加した。
11月に開催される世界選手権では、この地域とそれを超えてスポーツがさらに強化されることが期待される。