
北野武監督(76)の6年ぶりとなる新作映画「首」の完成報告会見が15日、東京都内で開かれ、今秋に公開されることが発表された。戦国時代の「本能寺の変」を巡る自身の同名小説が原作で、自ら脚本を書き、羽柴秀吉役を演じた。
北野さんは「戦国時代劇ではきれいな出世物語がよく描かれるが、人間の業や欲や裏切りなどはあまり描かれない。自分が撮るならこうなるという発想だ」と話した。約30年前から構想を温めていたという。明智光秀を西島秀俊さんが演じ、織田信長役は加瀬亮さん。他に中村獅童さん、浅野忠信さんらが出演する。
同作はフランスで5月16日に開幕するカンヌ国際映画祭の「カンヌ・プレミア」部門で上映されることが決まっている。
時事通信