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アニメ制作業界で活躍する日本人イラストレーター

天神氏のアートスタイルは、アニメ作品を最も象徴するメカにリアリズムを吹き込み、その代表作には、「超次元要塞マクロス」とその続編多数が挙げられる。(提供画像)
天神氏のアートスタイルは、アニメ作品を最も象徴するメカにリアリズムを吹き込み、その代表作には、「超次元要塞マクロス」とその続編多数が挙げられる。(提供画像)
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07 Sep 2020 04:09:25 GMT9
07 Sep 2020 04:09:25 GMT9

Amin Abbas、ドバイ

日本のメカイラストレーター兼デザイナーの天神英貴氏は、3歳で絵を描き始め、その後日本のアニメ制作およびプラモデルキット業界で有名なプロのアーティストとなった。

天神氏のアートスタイルは、アニメ作品を最も象徴するメカにリアリズムを吹き込み、その代表作には、「超次元要塞マクロス」とその続編多数が挙げられる。

日本を代表するモデルキットメーカーであるバンダイとハセガワの2社は、定期的に天神氏とタッグを組み、幅広い人気がある「マスターグレード・ガンダム」モデルキットシリーズなど、小売製品に同氏の作品を採用している。天神氏の専門はアニメ関連作品にとどまらない。最近では、バンダイの最新シリーズである「スターウォーズ」に出てくる車両およびキャラクターのモデルキットのボックスアートを描いている。

天神氏は、メカニカルデザインアートにおいて主導的な役割を担い、「マクロス ゼロ」、「マクロスF」、「マクロスF 虚空歌姫」、「マクロスF 恋離飛翼」、「マクロスΔ」、「HELLSING Ultimate」、「ナイツ&マジック」、「聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY」、「創聖のアクエリオン」、「アクエリオンEVOL」など、過去10年間で注目を集める多くのプロジェクトに取り組んできた。今や「マクロス」シリーズには欠かせない存在となっている。

同氏はアラブニュース・ジャパンに、「日本のアニメやマンガの粗さとシンプルな美しさが好きで、たくさんのアニメを楽しんでいますが、私の人生を変えたのは『超時空要塞マクロス』です」と語った。

「漫画もいろいろ楽しんでいますが、お気に入りは「エリア 88」です。この漫画は中東が詳細に描かれています。今考えてみると、この漫画を読んで初めて中東のことを知りました」と彼は付け加えた。

天神氏は、「マクロス ゼロ」のような自然、神、地球外生物がテーマのSFロボットアニメに取り組み、2001年に自身キャリアを確立したと話す。このアニメーションの完成には4年の歳月がかかった。

「それまでは、1枚の絵を描いてそれを見せることに取り組んでおり、プラモデルのボックスアートように、常に長時間それらを見てもらうということに集中していました。しかし、アニメーションでは通常1秒も同じ絵を見せることはありません。そのような状況で何をどのように見せ、伝えたいのかを真剣に考え始めました」と、天神氏はアラブニュース・ジャパンに語った。

天神英貴氏は先日、「スターウォーズ 天神英貴 ボックスアート・コレクション」というスターウォーズシリーズの特別本を出版した。この本には、天神氏がデザインしたボックスアート、各作品のコメント、BANDAI SPIRITS開発スタッフとの談話が掲載されている。

同氏は自身の作品本について、「2018年に、20周年記念のアートブック「天」が出版されました。「ガンダム」、「ボトムズ」、「ダグラム」、「聖闘士星矢 Knights of the Zodiac」、さまざまなゲームのパッケージなど、以前の作品のほとんどが掲載されていました。2020年6月に、BANDAI SPIRITSのために描いたスターウォーズのアートブックが出版されましたが、皆さんには70点の細かいイラストをぜひご覧いただきたいと思います」と語った。

天神氏は現在、来年放送予定のアニメーション向けにメカのデザインに取り組んでいると話した。

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