
リチャード・ダンロップ
1942年初頭、第二次世界大戦の戦況が悪化する中、米国のルーズベルト大統領はウィリアム・”ワイルド・ビル”・ドノバン将軍(現在、歴史的に「CIAの父」として知られる)に対し、ビルマと中国をつなぐビルマ公路の最終的な再開に向けて準備を整えるべく日本軍の戦線の背後でのゲリラ作戦を実施することを主要任務とする特別部隊の編成を命じた。
そうして生まれたのが、ドノバン将軍が初めて結成した秘密特殊部隊である「戦略諜報局(OSS)第101分遣隊」だ。
Goodreads.comのレビューによると、『Behind Japanese Lines(日本軍の戦線の背後で)』(初版1979年)は、第101分遣隊の隊員たちが現地の忠実な同盟勢力だった首狩り族のカチン族と共にほぼ3年間にわたって戦ったゲリラ戦を描いたエキサイティングな物語である。
冒険物語であるとともに、極めて敵対的な領域において非正規戦を戦うというほぼ不可能な任務を帯びた型破りな男たちの物語である。第101分遣隊の隊員としての著者自身の体験、同隊の生存メンバーへのインタビュー、機密文書に基づいてダンロップ氏が紡ぐ物語は、秘密戦の危険、緊張、ドラマを明らかにする。