
東京:三井物産は22日、カナダのノースランド・パワーと、推定9,600億円(65億ドル)をかけて1ギガワット(GW)の洋上風力発電所を台湾に建設する計画をまとめたと発表した。
化石燃料の使用を減らすことで地球温暖化対策に貢献するため、世界中の国々が洋上風力発電プロジェクトへの投資を誘致しようとしている中、今回の取引は締結された。
三井物産とノースランドは、2018年に海龍(ハイロン)着床式洋上風力発電プロジェクトの株式を取得した。両社は、2026年末までの建設完了と、100万世帯の年間電力消費量に相当する合計1.022GWの発電を目指している。
ノースランドが60%、三井物産が40%を保有する同プロジェクトでは、台湾の彰化県沖45〜70kmの洋上に73基の大型風力タービンを建設する。この発電所は、HL2A、HL2B、HL3の3区画で構成される。
HL2Aは20年間の売電契約(PPA)に基づいて台湾電力会社に、HL2BおよびHL3は30年間のPPAに基づいて台湾の民間電力利用者に売電を行う、と三井物産は声明で述べた。
総事業費のうち、投融資1,700億円と保証金900億円を含む2,600億円を三井物産が提供し、約5,400億円はプロジェクトファイナンスで調達する計画となっている。
同取引は、今年予定されているプロジェクトファイナンス契約の発効を条件としている、と三井物産は述べた。
ロイター