
仏自動車大手ルノーは27日までに、日産自動車、三菱自動車との部品などの共同購買を解消すると発表した。ルノーと日産が7月に資本関係の見直しで最終合意したことを受けた措置で、今後は各社がそれぞれの戦略に応じて調達を行う。
日産自動車は同日、「新しい協業の枠組みでは、グローバル戦略を軸とした従来の取り組みから、各社がその能力を生かしてより競争力の高い商品やサービスを提供するプロジェクトごとの協業に移行する」とのコメントを発表した。
ルノーと日産は7月、ルノーによる日産への出資比率を、43%から日産のルノー株保有比率と同じ15%に引き下げる最終契約を締結。必要な手続きの年内完了を目指している。
3社はこれまで共同購買組織を通じ、部品調達などでコスト削減を推進。3社連合の主要シナジー(相乗効果)の一つとなってきたが、資本関係見直しを機に、購買もプロジェクトごとに個別に行い、意思決定の迅速化を図る考えだ。
時事通信