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サウジアラビア政府系ファンド出資のルーシッド、同国に初の国際EV工場を開設

ルーシッドは、2020年代半ば以降、AMP-2工場を完全組立ユニット生産に移行、その年間生産能力を15万台増やすことを目標としている。(ファイル)
ルーシッドは、2020年代半ば以降、AMP-2工場を完全組立ユニット生産に移行、その年間生産能力を15万台増やすことを目標としている。(ファイル)
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28 Sep 2023 10:09:50 GMT9
28 Sep 2023 10:09:50 GMT9

アラブニュース

ジェッダ:サウジアラビアの公共投資基金(PIF)の支援を受けたルーシッド(Lucid)グループは27日、サウジアラビアのキング・アブドゥラー経済都市(KAEC)で、初の国際製造施設の運用を開始した。

ルーシッドの2番目の先進製造工場AMP-2として、また最初の国際工場として、この施設はサウジアラビア国内向けにルーシッドの画期的な電気自動車(EV)を製造し、また他の市場にも輸出する。

電気自動車の開発を通じて、ルーシッドは2030年までにサウジアラビアの新車販売台数の30%を電気自動車にするという「サウジ・グリーン・イニシアティブ」を支援する。

「本日、サウジアラビアで同国初の自動車製造工場を開設し、歴史を刻むことができることを嬉しく思う。この工場では、当社の受賞歴を誇る電気自動車を生産し、サウジアラビアの、『より持続可能で多様化した経済を実現する』というビジョンを支援する」と、ルーシッド・グループのピーター・ローリンソン最高経営責任者(CEO)兼最高技術責任者(CTO)は述べた。

AMP-2工場は、投資省、サウジ産業開発基金(SIDF)、そしてKAECから大きな支援を受けている。

「サウジアラビアが『ビジョン2030』に向けて邁進する中、当社の製造施設は同国の電気自動車産業とサプライチェーンの拡大に道を開くものであり、サウジアラビア政府の支援のもと、技術産業における地元の人材育成を推進できることを誇りに思う。サウジアラビアで組み立てられた自動車をサウジアラビア内外の顧客に提供できることを楽しみにしている」

AMP-2工場はセミノックダウン生産を開始しており、年間生産能力は5000台となる見込みだ。最初のオペレーションでは、米国アリゾナ州カサ・グランデにある『Lucid Air』のAMP-1工場で事前に製造された車両の「キット」を再度組み立てる。

ルーシッドは、2020年代半ば以降、AMP-2工場を完全組立ユニット生産に移行、その年間生産能力を15万台増やすことを目標としている。

ジェッダ近郊という同工場の戦略的立地は、新たに確立された国内サプライチェーンをさらに成長・拡大させ、地元サプライヤーの需要を創出し、長期的な成長を促進する触媒としても機能するだろう。

「ルーシッドはサウジアラビアの歴史の一翼を担い、同国に長期的な経済的価値をもたらすことを、ルーシッドの全員が誇りに思っている」と、ルーシッド・グループの中東担当副社長兼マネージング・ディレクターのファイサル・サルタン氏は述べた。「今年初め、サウジアラビア市場に初めて、そして最も先進的な電気自動車『Lucid Air』を導入できたことを嬉しく思う」

「本日の工場開設は、世界トップクラスの『Lucid Air』を組み立てるための生産業務の開始を意味する。アリゾナ州にある既存のAMP-1工場に加え、KAECにあるAMP-2工場は、サウジアラビア政府と最近締結した、10年間で最大10万台の車両を購入するという契約を効率的に履行する能力を与えてくれるだろう。この契約には、最初の5万台を購入するコミットメントと、同期間に最大5万台を追加購入するオプションが含まれている」

この工場は、PIFのヤセル・アル・ルマイヤン総裁出席のもと、注目のイベントで運用を開始した。

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