
東京: 全国銀行協会(全銀協)は、10日、決済ネットワークシステムの「全銀ネット」に不具合が生じ、140万件以上の国内送金に支障が生じたと発表した。これは、全銀協にとってこれまで経験したことのない大規模なシステム障害となった。
全銀ネットの中継コンピューターにシステム障害が発生し、三菱UFJ銀行、りそな銀行、山口銀行、JPモルガン・チェース銀行など11行との間の送金ができなくなった。
全銀協は、10日には、これら11行からの合計140万件の送金に影響が出ており、そのうち100万件は別の方法で処理されたものの、残りの40万件は、10日夕方時点で未処理のままであると発表した。
他行からのこれら11行宛の不特定多数の送金もできなくなった。
全銀協によると、システムの完全復旧の目途は立っておらず、同システムの開発と運用を手掛けているNTTデータグループと共同で原因の調査にあたっているとのことである。
ロイター