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スリランカ、債権国会合と合意=返済繰り延べ、金利減免

財務省の神田真人財務官は同日、合意内容について「元本削減は含んでいない。基本的に(返済の)繰り延べというオプションを念頭に置いたものだ」と明らかにした。 (AFP)
財務省の神田真人財務官は同日、合意内容について「元本削減は含んでいない。基本的に(返済の)繰り延べというオプションを念頭に置いたものだ」と明らかにした。 (AFP)
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29 Nov 2023 10:11:49 GMT9
29 Nov 2023 10:11:49 GMT9

デフォルト(債務不履行)危機に直面したスリランカと、日本など17カ国が参加する債権国会合が債務の返済繰り延べや金利減免で基本合意した。スリランカ政府と同会合が29日、債務再編についてそれぞれ発表した。同国の債務問題を巡っては日本のほか、インドとフランスが共同議長を務め、4月から協議を重ねてきた。最大債権国の中国にも参加を呼び掛けたが正式参加せず、10月に単独で大半の債務再編に合意したと公表していた。

財務省の神田真人財務官は同日、合意内容について「元本削減は含んでいない。基本的に(返済の)繰り延べというオプションを念頭に置いたものだ」と明らかにした。合意対象の債権総額や具体的な条件については言及を避けた。債権国会合と中国がそれぞれ合意した再編の条件は「同等だ」と説明した。

スリランカ政府によると、6月末時点の対外債務残高は約365億ドル(約5兆3000億円)。このうち2国間の債務は109億ドルで、最も多い中国が46億ドルを占める。次いで日本(24億ドル)、インド(16億ドル)が債権額上位に並ぶ。 

国際通貨基金(IMF)の理事会は今回の基本合意を踏まえ、来月にもスリランカに対する3億3000万ドル相当の金融支援を正式に承認する見込みだ。事務レベルでは支援に合意しているものの、最終決定には債務再編の「十分な進展」が条件の一つとされていた。

時事通信

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