
リヤド:日本の産業界は、サウジアラビアの産業・鉱物資源大臣とのハイレベル協議を受け、同国からの鉱物資源調達を促進することになりそうだ。
サウジ通信(SPA)によると、日本を公式訪問したバンダル・アル・ホレイフ産業・鉱物資源大臣が独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構の幹部と会談した。
同会談は、国家間の戦略的パートナーシップの枠組みを提供する「日・サウジ・ビジョン2030」の目的に沿ったものである。
会談の中でアル・ホレイフ大臣は、先端産業に不可欠な数多くの金属を保有するサウジの豊富な鉱物資源を力説し、両国の連携の可能性について強調した。
また、サウジを鉱物生産の潜在的な拠点とさせている、同国の競争上の優位性を訴えた。
同大臣は訪問中、サウジの奨学生男女数人との面会も行った。
「同胞への投資は、サウジ・ビジョンの柱のひとつです。日本で我が国の奨学生と面会する中で、私は、サウジアラビアの若者が野心や情熱、真剣さを備えていることを改めて確信しました。そうした姿勢によって今回の投資が成功し、世界と渡り合える人材育成プログラムの目標も達成できることでしょう」とアル・ホレイフ大臣はX(旧ツイッター)に記した。