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アラムコのアラブライト原油のアジア向け価格が27か月ぶりの安値に

大手石油企業のサウジアラムコは、2月に出荷するアラブライト原油のアジア向け販売価格を、オマーン/ドバイ平均に対して1バレルあたり1.50ドルと、1月から2ドル引き下げた。
大手石油企業のサウジアラムコは、2月に出荷するアラブライト原油のアジア向け販売価格を、オマーン/ドバイ平均に対して1バレルあたり1.50ドルと、1月から2ドル引き下げた。
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08 Jan 2024 05:01:58 GMT9
08 Jan 2024 05:01:58 GMT9

アラブニュース

リヤド:公式発表によると、大手石油企業のサウジアラムコは7日、主力原油であるアラブライトの2月のアジア向け公式販売価格を、過去27か月で最低の水準に引き下げた。

同社は、2月に出荷するアラブライト原油のアジア向け販売価格を、オマーン/ドバイ平均に対して1バレルあたり1.50ドルと、1月から2ドル引き下げた。

石油精製業者は、他の中東産油国の原油や大西洋海盆産の裁定取引貨物の原油よりも、サウジアラビア産の原油を競争力のある価格で求めており、今回の値下げは市場の予想通りである。

アジアの石油現物市場では価格がこの1か月間軟調に推移したが、これは短期的に供給逼迫が緩和されるとの予想と、北半球の春季に一部のアジアの製油所がメンテナンスのために操業停止する予定であることから、需要の減少が見込まれることを反映している。

5日、石油価格は上昇に転じたが、これは、イスラエルとハマスの対立によって中東地域で高まっている緊張を鎮めようと、アントニー・ブリンケン米国国務長官が1週間にわたる中東歴訪を開始したことが影響している。

原油価格は米国産のガソリンと留出油の在庫が大幅に増加したことで4日に下落したものの回復し、どちらの指標銘柄も今年最初の週を高値で終えた。

アゲイン・キャピタルLLCの共同経営者、ジョン・キルダフ氏は「中東情勢の緊迫化で、地政学的な取引プレミアムは上昇せざるを得ない。トレーダーが情勢を変えることは難しい」と語った。

海運大手のマースクは、当面すべての船に紅海を迂回させる措置を取ると発表し、顧客に混乱の可能性を通告した。

キルダフ氏は、米国政府の報告では12月に雇用が増加したが、これが来年の需要を下支えするだろうと述べた。

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