
東京:日本航空は水曜日、初の女性社長に元キャビンアテンダントで経営幹部に上り詰めた鳥取 三津子氏を指名した。
航空史上最悪の墜落事故に見舞われた1985年にJALに入社した専務執行役員の鳥取 三津子氏が、4月1日から社長に就任するとJALは声明で発表した。
この人事は、日本企業が男女の多様性を促進し、先進7カ国(G7)中最悪でOECD加盟国の平均の約2倍である男女間賃金格差に取り組むべきだという圧力に直面している。
鳥取氏は記者会見で、「世の中には、キャリアのステップアップに悩んだり、人生の大きなイベントを経験したりしている女性社員がいます」
「私が社長に就任することで、彼女たちを励ましたり、次のステップに進む勇気を与えることができればと思っています」と語った。
今回の交代は、航空会社がパンデミック(世界的大流行)時代の不況から立ち直ろうとし、観光客が再び日本に押し寄せるなかでのことだ。
今月、東京の羽田空港で日航機と海上保安庁の航空機が衝突する事故が発生し、航空会社の安全性が改めて注目されている。旅客機は炎上し、乗員乗客379人全員が難を逃れた。
JALは、鳥取氏が安全運航とサービスにおける「高い見識と現場経験」を身につけたと発表した。
現社長の赤坂祐二氏は代表取締役を継続しながら会長に就任すると、航空会社は声明で発表した。
植木義晴現会長は4月に退任し、6月の株主総会の承認をもって取締役を退任する。
JALは、2026年3月期末までにグループ全体の管理職に占める女性の割合を30%にするという目標を掲げている。
2023年3月末までは22.8%だった。
ロイター