
ドバイ:エネルギーが豊富な湾岸諸国の株式市場は、原油価格が大幅な損失の後に立ち直ったため、火曜日の取引開始で、サウジ証券取引所の5.6%の上昇に導かれ、強い回復をみせた。
サウジ・タダウル証券取引所を支配するエネルギー大手のアラムコ社は、昨年12月の市場価格を下回る一連の赤字期間の後、5.5%上昇した。
姉妹市場であるアブダビ市場が4.2%上昇する一方、ドバイ金融市場は5.5%急騰し、急落をある程度食い止めた。
Boursa Kuwait(クウェート株式市場)は、主要インデックスの取引が巨額の損失により2日間中断されたため、6.6%回復し、カタール株式市場は3.0%上昇した。
バーレーンとオマーンの小株式市場はそれぞれ1.2%と0.2%上昇した。
石油生産者が難局での産出削減の合意に達しなかったため、原油価格が暴落し、過去2日間ですべての湾岸株式市場が大きな損失を被り、数年ぶりの最低水準に落ち込んだ。
ロシアがサウジアラビアを含む石油輸出グループOPECによるコロナウイルスに誘発された需要低迷に対処するためのさらなる産出削減の要請を拒否した後、リヤドは市場シェアを獲得するために大幅な値下げを促進した。
対立が過熱し、湾岸諸国の主力な公的収入である原油価格は、ブレント原油が1バレル33ドルに下落したことにより、月曜日に30年間で最大の1日あたりの損失を記録した。
しかし、世界株式がこの10余年で最大の損失を被った翌日、火曜日にブレント原油が7.0%以上上昇し、1バレル約37ドルとなり、アジア取引においてエネルギーと世界株式も回復した。
AFP