東京:使用目的ごとにメガネを変える不便を感じているという人も多いのではないだろうか。東京のスタートアップ企業ViXion(ヴィクシオン)は、近視や遠視、老眼をはじめ様々な悩みに対応するアイウェアを開発した。
見ているものをセンサーで測定し、距離に応じてレンズの形状を瞬時に変化させてくれるオートフォーカス機能を持った次世代型アイウェアの「ViXion01」(ヴィクシオンゼロワン)だ。2023年6月からクラウドファンディングを始めたところ、目標額を大幅に上回る4億2千万円超を集めたという。
読書やスマートフォン、パソコン作業など目を酷使するシーンや、プラモデルや電子工作、手芸などの手元の細かい作業においてViXion 01は最適な見え方を提供してくれる。
ViXion経営企画部の野中拓也グローバル事業責任者は、「例えばギターを弾く場合、楽譜を見て弦を見るという動作を繰り返すと思います。そのような時にどちらを見るときも瞬時に自動でピントを合わせてくれます」と語った。
初期設定をすれば、あとはレンズにすべておまかせという優れもの。デザインは近未来的で、やや小さめのレンズが使用されている。今後、新しいレンズが開発されるにつれて、視野が広がりより快適になるだろう。
コンピュータチップが内蔵されているが、約50gと軽量。USB-Cポートを介して充電でき、約10時間の連続使用が可能。
現在は日本国内でのみ販売。今後は海外でも展開していくという。日本での価格は9万9000円(699ドル)。