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原油最新情報―中東情勢と中国の需要を背景に3週間ぶりの高値圏

午前7時13分にはブレント先物は11セント安の1バレル=83.45ドルとなった。Shutterstock
午前7時13分にはブレント先物は11セント安の1バレル=83.45ドルとなった。Shutterstock
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20 Feb 2024 07:02:03 GMT9
20 Feb 2024 07:02:03 GMT9

北京/シンガポール:ロイターによると、2月20日の原油価格は、緊迫する中東情勢や中国の需要回復を背景に、3週間ぶりの高値に近い水準に概ねとどまった。

サウジアラビア時間午前7時13分までに、ブレント先物は11セント安の1バレル=83.45ドルとなった。米WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト )原油の4月限は1バレル=78.35ドルと11セント下落した。

WTIの3月限月は、20日が期日であることに投資家が備え、1バレル=79.55ドルへと36セント上昇した。19日は米国の祝日のため、WTIでは決済はなかった。

IGのマーケット・アナリスト、トニー・シカモア氏は、「米国の大統領の日の祝日で取引が低調な中、需要をめぐる懸念が現在の中東の地政学的緊張を相殺し、原油価格は若干低かった」と述べた。

イランに支援されたフーシ派は、紅海及びバブ・エル・マンデブ海峡の航路への攻撃を続けており、16日以降少なくともさらに4隻の船が無人機とミサイルによる攻撃を受けた。

その一つに、英国で登録されレバノン企業が運航するベリーズ船籍の貨物船ルビーマール号に対するアデン湾での攻撃があるが、この船は沈没する恐れがあるとフーシ派は述べ、ガザ地域のパレスチナ人と連帯して世界の海運を妨害するその作戦を激化させている。

ANZのアナリストは「中国での需要が上向いている兆しが、投資家の心理を押し上げた」と述べた。

17日までの春節(旧正月)の休暇の間、中国における観光収入は前年比47.3パーセント増加し、新型コロナウイルス流行前の水準を上回った。

中国はまた、20日、苦境に立っている不動産市場と経済にテコ入れするため、貸付金利の基準を期待以上に引き下げた。

しかし、価格を支持する要素は需要に関する懸念を完全に相殺しはしなかった。国際エネルギー機関は先週、弱気な報告を出し、再生可能なエネルギーが化石燃料の使用にとって代わるだろうという予測に基づいて2024年の原油需要成長予報を下方修正した。

ロイター

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