ダンマン： 広大な工業都市として知られるMODONは、倉庫や工場が立ち並ぶダンマンの工業地帯に位置するが、この街に新しい工場が誕生した。

ドイツの老舗WIKAグループは2月29日、最新鋭の生産設備を備えた最新工場の落成式を行った。

「これは、ビジネス、経済、文化、政治など無数の関係からなる二国間関係の象徴です」と、ミヒャエル・キンズグラブ駐サウジアラビアドイツ大使は観衆に向かって語った。

この日のために来訪したキンズグラブ大使は、この新工場が、王国におけるドイツ企業の豊富なビジネスチャンスの一例であり、ドイツとサウジアラビアの緊密な関係をさらに深める一助となることを指摘した。

また、サウジアラビア東部州を訪問するのは今回が初めてであり、様々な視察の合間に地元のパフォーマーたちが伝統的なフォークソングでWIKAを歓迎し、ステージ上の文化的な出し物を大いに楽しんだ。

この機会では、ドイツ人とサウジアラビア人、そしてWIKAのスタッフが一堂に会した。

「サウジアラムコを代表して、WIKAサウジアラビアの開所においてWIKAへ温かい感謝と祝福を申し上げたいと思います」と、サウジアラムコのFawaz Al-Sahanプロセスオートメーションシステム部マネージャーは語った。

そして「この施設は、王国最大の計装施設になると思います。この施設が中東におけるWIKAのハブとして機能することを信じています」と付け加えた。

WIKAの会長兼CEOであるアレクサンダー・ヴィーガンド氏もまた出席者たちに語りかけ、彼の家族経営の会社が数十年にわたり優れた業績を収めることができたのは、ひとえに皆さんのおかげであると心からの感謝を述べた。彼は、彼の母親が責任者であった日々を愛情をこめて回想し、ダンマンにあるこの新しい施設が、2024年に創業78周年を迎えるWIKAファミリーの延長線上にあることを語った。

「WIKAのサウジアラビアでの拡張は、今後数年間で100人以上の新規雇用を創出し、地元の雇用市場に重要な貢献をします。新工場では、ドイツのトップ技術が、現地市場を熟知した有能なチームによって導入されます。これにより、顧客のニーズに合わせた高品質の計装ソリューションが提供されます」とヴィーガンド氏は語った。

工場の総面積は3,000平方メートル。

オレンジとブルーをロゴカラーとする新工場は、WIKAがサウジアラビア、そしてこの地域の顧客に、より幅広くサービスを提供できるようにすることを目的としている。

将来的には、総面積3,000平方メートルの工場で、圧力、温度、レベル、流量を計測する製品を現地生産する予定だ。これには、ダイアフラムシール、計装バルブ、計測機器を重要なプロセスに接続するための温度計用サーモウェルなどが含まれる。これらのサービスの範囲はさらに拡大される予定だ。

式典で言及されたように、WIKAはサウジアラビアの経済発展のパートナーであり、特に石油・ガスに関連する経済セクターの拡大や、石油・ガス以外の多様化の分野でのパートナーであるとされる。この企業グループは、20年以上にわたって王国に販売子会社を置き、世界中で約12,000人の従業員を擁している。

サウジ・ビジョン2030とサウジ・メイド・イニシアチブに沿って、この機会は将来にも目を向けていた。

「私たちは短期単位で考えているのではなく、長期単位で考えているのです」とヴィーガンド氏は締めくくった。