
安倍晋三首相は15日、英国のジョンソン首相と約40分間、電話会談した。世界で感染が広がる新型コロナウイルスに対応するため、日英両国を含む先進7カ国(G7)が緊密に連携していく重要性を確認。夏の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、両国が協力していくことでも一致した。
安倍首相は新型コロナウイルスに対する日本の取り組みを説明。「世界経済の下振れを抑える観点からG7がしっかり対応していく姿を示すことが重要だ」と強調した。
集団感染が発生した英船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」をめぐり、安倍首相は「人道的見地から支援した」と語った。ジョンソン首相は日本の対応に謝意を示した。
ジョンソン首相は「東京五輪の成功を祈っている。状況が収まればぜひ早期に訪日したい」と伝えた。安倍首相は「訪日を楽しみにしている」と応じた。
春に予定されている天皇、皇后両陛下の訪英に関する言及はなかった。電話会談は英側の求めによるもの。安倍首相は13日に米国のトランプ大統領、フランスのマクロン大統領とそれぞれ電話会談している。
JIJI Press