
日本自動車販売協会連合会(自販連)が10日発表した2023年度の中古車登録台数は、前年度比3.7%増の360万4871台だった。増加は3年ぶり。コロナ禍に伴う半導体不足がほぼ解消されて新車販売が回復した結果、中古車の流通も活発化した。
ウクライナ侵攻を続けるロシアへの経済制裁として23年8月に中古車の輸出規制が強化され、財務省の貿易統計によると同月から今年2月までのロシア向け輸出は前年同期と比べて6万台近く減少した。自販連は「ロシアで売れるはずだった中古車が日本にとどまり、国内の流通が増える一因になった可能性がある」(広報)と分析している。保険金の不正請求が発覚したビッグモーター(東京)の客離れは、中古車市場全体への影響が軽微だった。
23年度の中古車登録台数の内訳は普通乗用車が7.7%増の191万6057台、小型車が1.2%減の122万7673台。貨物車は2.3%増の37万4363台だった。
JIJI Press