
富士フイルムホールディングス傘下でオフィス機器を手掛ける富士フイルムビジネスイノベーション(東京)とコニカミノルタは15日、複合機やプリンター事業での業務提携に向け協議を始めると発表した。9月末までに調達部門の共同出資会社を設立することを検討する。ペーパーレス化で経営環境が変化する中、事業基盤を強化する。
新会社は、複合機やトナーなどの部材・原材料調達に関する戦略立案、交渉を担い、富士フイルム側が過半出資する計画。トナーの開発や生産についても提携を検討するが、共同購入などは想定していない。
業界では、リコーと東芝テックが複合機などオフィス機器の開発や生産を統合し、7月に新会社を設立する。市場が縮小傾向にある中で、各社が生き残りを模索している。
時事通信