
【パリ時事】フランス紙レゼコー(電子版)は26日、三菱商事が仏自動車大手ルノーの株式取得を検討していると報じた。取得株式は最大10%で、5月にも発表を予定しているという。
レゼコーによると、日産自動車とルノー、三菱自動車の3社連合は数カ月前から三菱商事による株式取得を検討。三菱商事は三菱自の株20%を保有しており、ルノー株の取得が実現すれば三菱自の3社連合内での影響力が強化される。
情報筋はレゼコーに対し、三菱商事の資本参加について「検討はされているが数ある案の一つで、現時点で決定事項はない」と指摘。ルノーは同紙に「市場のうわさにはコメントしない」と述べた。一方、情報筋は同紙に「ルノーのスナール会長は三菱商事と良い関係を築いており、驚くような方向性ではない」と語った。
時事通信社