
日産自動車は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内3工場で4~5月にかけて断続的に生産を停止すると明らかにした。ホンダも4月、国内2工場での四輪・二輪車製造について、それぞれ2日ずつ見合わせる。世界的な需要縮小に加え、部品調達に支障を来しているためで、自動車メーカーの生産現場での混乱が続いている。
日産は2月以降、国内工場の一部を断続的に停止してきた。今回新たに、栃木工場(栃木県上三川町)で5月1日までの計14日間の生産停止を決定。子会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)では、4月の21日間、夜の稼働を取りやめ、5月1日は終日止める。主力の追浜工場(神奈川県横須賀市)でも同1日までの4日間生産しない。
ホンダは部品調達が一時的に困難な見通しとなったことから狭山工場(埼玉県狭山市)で4月16、17両日の四輪車生産を見送る。熊本製作所(熊本県大津町)では欧州の販売の減少を受け、13、14両日は二輪車を生産しない。
三菱自動車もサプライチェーン(部品供給網)の混乱を受け、水島製作所(岡山県倉敷市)で軽自動車を生産するラインを3月27日から4月10日に一時休止すると発表した。スズキも4月1~3日、国内全5工場の操業を見合わせる。
時事通信社