
東京:日本のアドバンテストは水曜日、人工知能(AI)タスクに使用される高帯域幅メモリ(HBM)の需要が急増しており、同社のメモリ・テスター事業を後押ししていると発表した。
HBMは、省スペースと消費電力削減のためにチップを積層した高性能メモリの一種で、AIタスクに必要な大量のデータを処理する際に使用される。
「現在、HBMは当社のメモリ・テスト事業の約50%を占めており、近い将来もこの状態が続くと見ている」と、ダグラス・リーファーCEOはインタビューで語った。
チップテスト装置メーカーであるアドバンテストは、2013年にHBMが初めて製造されて以来、HBMに携わっており、メモリメーカーとの関係を活用している、とリーファーCEOは述べた。
同装置メーカーのメモリ・テスターにおけるシェアは3月期の事業年度で伸びており、メモリ・セグメントの年間売上高は47%の成長を見込んでいる。
AIやチップ性能の向上により、コンポーネントの組み合わせはますます複雑になっており、性能をチェックするために大規模なテストが必要になっている。
「クラウド、データセンター……そしてエッジ・アプリケーションが登場したときが、本当の意味でのターボチャージャーになるでしょう」と、4月に就任したリーファー氏は語った。
エッジAIとは、集中管理されたデータセンターではなく、ローカル・デバイス上でAIタスクを実行することを指す。
スマートフォン、タブレット、PCの需要が低迷しているエレクトロニクス業界は、AI機能の採用が消費者のデバイスのアップグレードに拍車をかけることを期待している。
「これらの新しいデバイスが登場すると、より複雑になるため、多くのテストコンテンツが含まれるようになります」とリーファー氏は語った。
ロイター