
リヤド:サウジアラビアが過半数を所有する電気自動車メーカー、ルーシッド(Lucid)は、値下げが需要を後押しし、過去3ヶ月間に予想を上回る車両を納入した。
同社は4月から6月30日までに2,394台を納入、アナリスト予想の1,940台を上回った。
ルーシッドは2024年上半期に3,838台を生産しており、年間生産台数予想の9,000台を達成するには年末までに5,162台以上を生産する必要がある。2023年には8,428台を生産している。
カントル・フィッツジェラルドのシニア・エクイティ・アナリストのアンドレス・シェパード氏は、「現時点では、この目標を達成するために、すべてがうまくいっていると思います」と語った。ルーシッドは、通常の季節的影響を受けるため、今年後半にはより多くの自動車を生産し、納車するだろう」、と彼は述べた。
電気自動車の需要は、借入コストの高騰や経済の不透明感、ハイブリッド車に対する消費者の嗜好などのプレッシャーを受け、昨年は予想されたペースよりも伸び悩んでいる。
ルーシッドと市場リーダーのテスラは、価格を引き下げ、より安い融資オプションなどのインセンティブを提供することで対応してきた。王国の政府系ファンドである公共投資ファンドが60%を所有するルーシッドは、2月に主力モデルであるエアーの価格を10%引き下げた。
テスラの「モデルX」のライバルとなるSUVの新モデル「グラビティ」は今年生産が開始され、価格は約80,000ドルになる予定だ。