
関西エアポート(大阪府泉佐野市)と関係4府県、関西経済連合会などで構成する「関西3空港懇談会」は15日、関西空港の発着枠の上限を約1.3倍に、神戸空港については1.5倍にそれぞれ引き上げることで合意した。2025年4月の大阪・関西万博開幕をにらみ、旅客需要の増大に対応できるようにする。
新たな発着枠は、来春に導入する予定。関西エアポートグループが運営する両空港の発着回数について、関空は1時間当たり60回(現在45回)、神戸空港は1日当たり120回(同80回)に引き上げる。
懇談会が同日、大阪市で開いた会合で合意した。大阪、兵庫、京都、和歌山各府県の知事・副知事らが出席し、国土交通省が示した発着枠拡大に伴う新たな飛行経路について議論。騒音対策などで周辺住民や地元の意見に最大限配慮することを前提に発着回数の引き上げを承認した。
大阪府の吉村洋文知事は終了後、記者団の取材に「大阪、関西の成長にとって極めて重要なものだ」と語った。懇談会の松本正義座長(関経連会長)は記者会見で「空港と地元が共に発展していくことが重要だ」と述べた。
時事通信